対比が綺麗に描かれている映画だった。冒頭がまず美しい。フェニックス・クラブのいわゆる「リア充」たちがリアルソーシャルグラフを使ってお楽しみのころ、1人のギークが作り出した美人投票システムが多くの人を楽しませている。この対比が一つの画面の流れの中に収められていた。 また劇中のザッカーバーグは、単なるギーク。技術力はあるが、リアルなソーシャルグラフは極めて狭い。そこをショーン・パーカーが自分のソーシャルグラフでもってポンと資金を調達させる。完ぺきなマッチングの外で、ソーシャルグラフを上手く利用できなかった哀れなエドゥアルドはクビになった。 この映画はFacebookの成長ではなく「起業」にフォーカスを当てた映画だと評されているが、Googleに代表されるITベンチャーの先達たちはほとんど出てこない。ナップスター創設者のショーン・パーカーとのやり取りも、ナップスターという企業ではなくパーカー自身