米Apple(アップル)は、現地時間2013年9月10日、iPhoneの2013年モデルとなる「iPhone 5s」と「iPhone 5c」の2機種を発表した。今回の目玉は、米国で2年契約を前提とした販売価格が99ドル(16Gバイト版の場合)と、100ドルを切る廉価版iPhone 5Cの投入。これは今後の成長が見込める中国など新興国への「iPhone経済圏」拡大を狙った戦略である。実はAppleは、こうした消費者の目に見える「表の動き」と同時に、「裏の動き」も積極的に進めているという。iPhoneの製造を請け負う台湾企業関係者の間では、「次の2014年モデルでは生産体制を現在の2社から3~4社に拡大する」という情報が飛び交っている。EMS(電子機器の製造受託サービス)/ODM(相手先ブランドによる設計・生産)企業・市場に特化した情報サービスを提供するEMSOne編集長の山田泰司氏に解説して