無響室というものをご存知ですか? 読んで字の如く、「音がまったく響かない部屋」のことであり、騒音テストを行ったり、音響機器などの試験を行うために使われる特殊な部屋です。普通の空間ではありえないようなところで、声を出しても、手を叩いても、すべてが吸収され、消えてしまう、まさに「DEAD」な空間です。 入り口を閉じると、何も聞こえなくなる代わりに、自分の血が流れる音が聞こえてきてしまう、ちょっと気味悪い空間でもあるのですが、先日、日経パソコンの記事を書くための仕事で、東京都立産業技術研究センターの無響室に行ってきました。 音の反射がまったくない異様な空間である、無響室 実は、私もだいぶ以前、浜名湖の湖畔にあるローランドの研究所を見学に行った際、無響室に入った経験はありました。壁はもちろん、天井も、床もすべてスポンジのような吸音材で囲まれた部屋であり、スポンジの上を歩くわけにもいかないので、まさ
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