「中国の不思議なTwitter」で締めくくる2011年の中華IT事情:山谷剛史の「アジアン・アイティー」(1/2 ページ) 国家的大事故を隠蔽させなかった“中華Twitter” 2011年の中国におけるIT関連動向で最も目立ったのは、スマートフォンの普及と中国版Twitterといえる「微博」の普及だ。中国では、Twitterの登場後に、これをそっくりまねたサービスが数社から出た。しかし、現在は「新浪微博」と「騰訊微博」の2強状態となっており、合わせて3億人が利用しているという。2011年7月には新浪微博が日本に進出している。 微博が日本でも知られるようになったのは、7月の中国高速鉄道事故だろう。富裕層が利用する高速鉄道だったので、事故車両から乗客がスマートフォンで微博アプリを起動し、事故の状況を実況した。この結果として、Webニュースだけでなく、新聞雑誌テレビなどの既存マスメディアでもこの