Web制作会社の業務は,HTML系の制作だと一般的には思われています。しかし,現場の感覚から言えば,それは正解ではない気がします。お客様であるクライアントとの折衝が,実は多くの時間と労力を必要としている部分に思えるからです。もちろん,開発に専念するメンバーがいるのは常ですが,交渉の結果に一番影響を受けるのも彼らです。クライアントとの仕様の交渉などは,Web開発の根幹と言っても過言ではないでしょう。今回は,その交渉に焦点を当てます。 クライアントとの交渉 下の絵は,もう三年ほど前に描いたものです。クライアントに振り回される,「Web屋」の悲哀を風刺したつもりですが,問題なことに,未だにこの絵を見せると笑いがとれます。多かれ少なかれ,似たような経験があるということです。この仕様を詰める段階での,振り回されるプロセスは,ここ数年あまり改善すらされていないと言っても良いのでしょう。 ただし,この絵
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