公認会計士資格を二段階として、一段階目の合格者に何らかの「名刺に刷れる資格」を与える。この案には概ね賛成が相次ぐが、各論には異論が――。5月17日に金融庁で開催された「公認会計士制度に関する懇談会」の第6回。6月末までの最終報告に向けて、そろそろ議論が集約されていく時期だが、各論では反対意見が相次いでいる。 第1回:会議は踊る――会計士試験見直しで議論百出 第2回:注目集める公認会計士制度の新試験案、議論の収れんは 第3回:産業界が望む公認会計士資格の二段階化、その実現性は 第4回:公認会計士資格の二段階化に筋道、大手監査法人が支持表明 第5回:新公認会計士資格制度は旧制度のよみがえりか 一段階目の合格者に「准会計士」などの資格を付与して就職活動をしやすくする。これが今回の議論で委員の多くが合意できている内容だ。 金融庁の事務局は上記の内容を含めた「検討資料」を5月17日に公表した。そこに