札幌市中心部の狸(たぬき)小路商店街最古の店で、1902(明治35)年から営業を続けてきた「中川ライター店」(中央区南3西4)が12日、113年の歴史に幕を閉じる。体力の限界を感じた店主が閉店を決意。レトロな店の天井からつり下げられた飛行機の模型や棚にびっしり積まれたプラモデルに胸を躍らせてきた元少年たちが子どもを連れて別れを惜しみに続々と訪れている。 【い、行きたい…】原鉄道模型博物館 室内ジオラマは最大級 戦時中、海軍航空隊に所属し飛行機が大好きだった3代目の中川昌三さん(88)が復員後に店を継いだ際、それまでの喫煙具などに加え、飛行機の模型をたくさん仕入れ店に並べた。おもちゃに魅せられて集まってくる子どもたちに竹を使った模型の作り方を教えたこともあったという。 中川さんは2008年に店を次男功清(のりきよ)さんに引き継いだ。ところが功清さんは13年12月、50歳で急逝。体調がすぐ