通信教育大手ベネッセホールディングス(岡山市)の顧客情報漏えい問題で、警視庁が、漏えいに関与したとみられるシステムエンジニア(SE)の男性や、ベネッセから顧客データベース(DB)の保守管理を委託されていたグループ企業「シンフォーム」(岡山市)に対し、任意の事情聴取を始めたことが捜査関係者への取材でわかった。男性は昨年末、業務を装い複数回にわたり、ベネッセ側から貸与されたパソコンに顧客情報をダウンロードして持ち出したとされ、警視庁は勤務状況などを詳しく調べている。 関係者によると、男性はシンフォームからDBの保守管理を再委託された外部業者に派遣社員として勤務。DBに接続できる端末が置かれている東京都多摩市のシンフォーム東京支社に出入りしていた。DBへのアクセス権限があり、昨年末、男性のIDでログインした際に顧客情報がダウンロードされた履歴が残っていたという。 大量の個人情報が登録されたD