【すくむ社会第1部】ITベンチャー「はてな」が京都に戻ったわけ~『考える』の空洞化(6) (1/4ページ) 2009.4.16 22:49 東京では情報があふれかえり、じっくりモノが考えられないと、古巣の京都に戻ってきたITベンチャー企業がある。技術革新が日々進むネット業界で成功するには、東京の流行を追うのが近道のはず。そんな常識と距離を置く経営者にどんな思いがあったのか。 検索・ブログ事業を手がける「はてな」の近藤淳也社長(33)。社員は60人ほどだが、京都に本社を置く任天堂と手を組んだ新しいサービスも手がける。 誰かが知りたいことを不特定多数が答えてくれる「人力検索はてな」というネット事業を打ち出し、学生として過ごした京都で創業したのは、まだ25歳の平成13年7月。その3年後に東京に進出した。 成功の近道には、海外でヒットしたサービスを真っ先に日本に持ち込むという手がある。その情報を