那覇から車で1時間。日本ハムのキャンプ地・名護市営球場に、“球界の黄門様”こと金田正一氏が降り立った。お目当ては二刀流・大谷翔平である。 「ワシは投手として最多本塁打記録(38本。うち代打本塁打2本)を持つ“元祖二刀流”じゃ。敬遠も8回されとる。ワシがしっかり大谷の実力を見極めてやろう」と語る金田氏が早速、大谷に迫った。 金田:おおーっ、大きいなあ。身長はナンボあるんだ?(と、184センチのカネやんが下から見上げる) 大谷:193です。 金田:この人(自分を指差す)のことを知っとるか? 大谷:もちろんです。テレビで拝見していますし、白黒映像ですが、投げているシーンも何度か……。アイシングをしていたので、お待たせしてしまってすみませんでした。 金田:いい青年だ。しかしなぜアイシングをするの? 大谷:小さい頃からやっていたので。気休めの部分があるかもしれませんが、翌日が楽なんです