消費税の引き上げを巡る議論が活発化している。与党民主党に加えて、野党である自民党も消費税の引き上げには前向きだ。 この分だと2010年代には、10%台半ばくらいには引き上げられるだろう。国債という形で先送りされるよりは、きっちり増税してもらった方が若年層にとってもメリットは大きいので、この流れ自体は喜ぶべきことだ。 消費税増税でトクをする人たち ところで、つい最近まで日本では増税はタブーだとされてきた。あの小泉政権でさえ、財政再建の重要性は認めつつも、増税は先送りし続けたものだ。 小泉政権とは比較にならないほど有権者から支持されていない菅政権や谷垣自民党が、積極的に増税を公言し始めた理由とは何だろう。増税によって誰がトクをするかを考えると、意外な事実が見えてくる。 ・高齢者 全国紙による世論調査で増税容認派が過半数を超えるようになったのは、財政危機の到来により、社会保障をカットされることを