朝日新聞の主張する「東條英機の論理」

きょうは8月15日である。この日に、いつも日本人が自問するのは「日本はなぜあんな勝てない戦争に突っ込んだのだろうか」という問いだろう。これにはいろいろな答があるが、一つは東條英機を初めとする陸軍が日本の戦力を過大評価したことである。陸海軍の総力戦研究所が「補給能力は2年程度しかもたない」と報告したのに対して、東條陸相は「日露戦争は勝てると思わなかったが勝った。机上の空論では戦争はわからん」とこれを一蹴した。 こういう客観情勢を無視して「大和魂」さえあれば何とかなると考える主観主義は、日本の伝統らしい。朝日新聞の大野博人氏（オピニオン編集長）は8月7日の記事でこう書いている： 脱原発を考えるとき、私たちは同時に二つの問いに向き合っている。 （１）原発をやめるべきかどうか。 （２）原発をやめることができるかどうか。 多くの場合、議論はまず（２）に答えることから始まる。原発をやめる場合、再生可能

[enemyoffreedom]

そして世論は"贅沢は敵だ""足らぬ足らぬは工夫が足らぬ"へ

[che-hiroshi]

何で彼は、１）現状を是として論理構築を始めるのか？（現状のエネルギー政策が壊滅的だから脱原発なのに）。２）核燃料廃棄物をリサイクル・処理出来ない＝経済循環がない事に関してお口チャックなの？不思議だ。

[kosaki]

めずらしく内容がまともだ

[blueboy]

見事。無関係のものを結びつけて、新たな視点を示す。池田信夫の著作のなかでは、最も優れている記事。（他人の悪口だけを書き続ければ、彼はとても優秀なのだが。）

[imo758]

メルトダウンしてないと主張されてたのはどなただったっけ…

[suzu_hiro_8823]

「錬金術をすっぱ抜いた」とでも言いたいんでしょうが、あの、国語の試験問題を作ってる訳じゃないんで少しは真面目に願います（まぁA非も大概ではあるけどもw）

[yutaro1981]

珍しくいいこと言ってるな。まぁ、結局、今の政治的社会的情勢と技術的限界を考えればLNGコジェネを中心にするという夢もへったくれもないオチしかない。

[higedice]

煽りがうまいなと思いつつ、具体的にこの論理の欠陥を指摘しているのはさすがとも。

[KaeruHeika]

そう、日本の諸問題は繋がっている。日本的悪癖がいつも背景にある。合理性を軽視し精神論や人情に傾くため、世論/組織が理知的にならない。小沢叩き、フジ批判、...

[u-chan]

猪瀬直樹の『昭和16年夏の敗戦』には、日米戦争必敗という説明を受け、発言とは反対に顔色が青ざめていたと複数の証言が紹介されてる。総力戦研究所を例に出すなら、東條すらいない現状をもっと指摘すべきでは？

[Miya]

朝日の思考回路が東條英機とそっくり？　＾＾＞技術的・経済的に不可能な目標を掲げる＋実現可能なオプションを考えない

[Mikagura]

普通のことを言ってはいるけど、これも雰囲気での議論誘導に繋がる部分が何点か。

[kotaponx]

理想論、あるいは楽観論が支配するようになるとどうなるか…ということの一例でもある。理想を語るのは評論家や雑誌、文学だけでいい。責務のある実務者、つまり為政者は現実を直視すべき。

[nucleotide]

なるほど。

[mame-tanuki]

最初から失敗覚悟で実現可能なオプションを考えず時代の"空気"に乗せて唱える脱原発論は日米開戦論と同じ、というお話。

[kojosan]

面白いアナロジー

[tdam]

良記事。勝ち目のない戦争をはじめ、途中で止めることさえ検討しなかった東條が絞首刑台に消えても、そういった東條的な精神論は連綿と生きている日本の現状。空気よりも論理を優先する時代は来るのだろうか。

[operator]

東條陸相と書いてあるところは正確だな。総理大臣になってからは、戦争回避しようとしてたからね。過去の自分が敵でした＜東條さん

[babi1234567890]

「（１）原発を続けるべきかどうか。（２）原発を100%安全に運用ことができるかどうか。」でも成立するじゃん。

[lifespiel]

この世の戦争はすべて誤りである。というと極左なの？ 正しい戦争なんてこの宇宙に存在しない。

[mrkn]

まともな記事だね。

[PuHa]

対米開戦は民意を指導者が汲みとって反映された結果だ。民主主義が間違った決断を選んだ。メディアは誰にとっても耳障りのいい内容で部数が伸びるかも知れないが、そもそも正しいと信じる意見を掲載するべき。

[ustar]

12月8日は大したこと書いて無いんでは？

[vitamincba]

「今回も世論に迎合し、脱原発ができるかどうか考えないで勇ましい旗を振るその姿は、日本のジャーナリズムが70年たっても何も進歩していないことを物語っている」

[mkusunok]

東条英機と似ているのは朝日新聞か菅直人首相か。最初から失敗するつもりで始めることの難は撤退の機を逸すること。困ったことに明治憲法のような天皇大権はない訳で