ブックマーク / tmaita77.blogspot.com (7)

  • 理系リテラシーのジェンダー差(改)

    3月25日の記事では,「PISA 2012」のデータを使って,15歳生徒の理系リテラシーの性差を国別に明らかにしました。同調査では,15歳生徒の読解力,数学的リテラシー,科学的リテラシーを調査していますが,後2者の平均点です。 そこで示したのは,平均点の男女差ですが,差分にする前の男女の平均点はどうか,という関心もあるでしょう。またOECD加盟国のデータしか扱いませんでしたが,ここでは非加盟国も加えて,分析対象の社会を増やしたいと思います。 私は下記サイトの集計ツールを使って,64か国の数学的リテラシーと科学的リテラシーの平均点を男女別に出しました。全部の国を選んで,2段目の変数の「gender」を選択し,「Create Tables」のボタンを押すだけです。 http://pisa2012.acer.edu.au/interactive.php これにより,国別・性別の平均点がたちどころ

    理系リテラシーのジェンダー差(改)
    tdam
    tdam 2015/09/13
    そもそも平均点が異なる母集団同士の性差を比較するのに、単純に引き算でいいのだろうか?むしろ日本女子は世界中の殆どの男子よりも得点が高く、産油国の男子がダメダメ。これ以上は社会学の範疇かも。
  • 日本の人口の長期変化図

    昨日,表記の統計図をツイッターで発信したところ,見てくださる方が多いようなので,ブログにも載せておきます。 何のことはありません。1920年から2110年までの人口の長期変化図です。総務省統計局サイトの「日の長期統計系列」と,国立社会保障・人口問題研究所の「将来推計人口」(2012年1月推計)のデータを接合させつ作図しました。 http://www.stat.go.jp/data/chouki/mokuji.htm http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/newest04/sh2401top.html 年少,生産,および老年人口の組成も分かるようにしています。 わが国の人口は,始点の1920(大正9)年では5597万人でしたが,その後増加し,ピークの2010年には1億2806万人に達しました。しかしこれから先は,急坂を転げ落ちるかのごとく,人口が減っ

    日本の人口の長期変化図
    tdam
    tdam 2014/09/17
  • 予備校生の減少

    予備校とは,現役の高校生や浪人生を対象として,大学受験のための準備教育を行う機関です。制度上は,各種学校に含まれます。この予備校ですが,大学全入時代の到来により,顧客はさぞ減っていることでしょう。 大学や短大の学生数のデータは,新聞や文科省の白書などでよく目にするのですが,予備校の生徒がどれほどいるか,またどのように推移してきたか,ということはあまり明らかにされていないようです。興味を持ったので,当局の資料に当たって調べてみました。 文科省『学校基調査(初等中等教育機関・専修学校・各種学校編)』の「各種学校」の章に,「課程別修業年限別生徒数」という表があります。この表に,予備校の生徒数が掲載されています。2011年度版の資料によると,同年5月1日時点における予備校生の数は24,060人となっています。主要な顧客である18歳人口が約120万人であることを思うと,いかにも少ない印象を持ちます

    予備校生の減少
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    tdam 2014/08/24
  • 専攻別の大学入学者数の変化

    つい先ほど,2014年度の『学校基調査』の速報結果が公表されました。ホカホカの統計表を眺めていると,やりたいことが次から次へと出てきますが,まずは基的な分析からいきましょう。 http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/1267995.htm 分析第1弾は,専攻別の大学入学者数の変化です。最近,理系人気が高まっているといいますが(理高文低),それは大学入学者数にも表れているでしょうか。また,性別でみるとどうでしょう。リケジョは増えているのか。 上記の速報結果から分かる,今年春の大学入学者数は約60万8千人です。10年前の2004年の59万8千人よりもちょっと増えています。この変化を専攻別にみると,表1のようです。 入学者の増減は,専攻によってまちまちです。右欄には,2014年/2004年の倍率を掲げましたが,人文科学,社会科学,

    専攻別の大学入学者数の変化
    tdam
    tdam 2014/08/11
    大学の学部別入学者、増えたのは「介護要員」と「リケジョ」という分析。
  • 日本の奨学金は国際統計では「ローン」

    高等教育には公的な助成がなされていますが,それは2つの成分からなります。大学等の教育機関への助成と,個々の家計を対象とした助成です。 後者の家計対象助成が総額全体の何%を占めるか。OECDの “Education at a Glance 2013” にこの指標の国際統計が載っていますので,それをグラフにしてみました。2010年の統計となっています。 日は29.2%であり,OECD平均の23.2%よりは高くなっています。しかし注目してほしいのは,その中身のほとんどが “Student loans” であることです。われわれがいう「奨学金」のことですが,国際統計ではしっかり「ローン」に直されています。青色のスカラシップとはみなされていません。 申すまでもなく,わが国の奨学金は実質「ローン」なのですが,国際統計ではこの点がしっかり認識されているようで,安堵の感を覚えました。国際的にみると,青色

    日本の奨学金は国際統計では「ローン」
    tdam
    tdam 2014/04/16
    Scholarshipが極端に少ないな。直接給付を良しとしない国民性でもあるのか、官僚がそうさせているのか。
  • 成人の知的好奇心の国際比較

    昨年に実施された,OECDの国際成人力調査(PIAAC)の結果が公表されています。学力調査の成人版であり,わが国の平均点がトップだったことが話題を読んでいます。曰く,「おとなの学力,世界1」。 http://www.nier.go.jp/04_kenkyu_annai/div03-shogai-piaac-pamph.html ところでこの調査では,学習に対する意欲や日々の学習行動についても尋ねており,私としてはこちらのほうに関心を持ちます。変動の激しい社会では,新しいことを積極的に吸収していく意欲・態度が求められるのは,言うまでもありますまい。 こういう関心を持って調査票を眺めたところ,ズバリ該当する設問がありました。属性調査(Background Questionnaire)のI_Q04dにおいて,以下のセンテンスに自分はどれほど当てはまるかと問うています。 I like learni

    成人の知的好奇心の国際比較
    tdam
    tdam 2013/12/08
    知的好奇心と学力には北欧を除いて逆相関があるような。無知で思考力が劣るから好奇心が旺盛に見えるという解釈は?"調査統計法"による"加齢による知的好奇心の変化"に"社会現象としての側面"なる結論導出過程が不明。
  • 専攻別にみた博士課程修了生の惨状

    前回は,2012年3月の大学院博士課程修了生について,無業者率と死亡・進路不明率を計算しました。文科省の『学校基調査』では,博士課程修了後の進路として,以下のカテゴリーが設けられています。 http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/NewList.do?tid=000001011528 ①:進学 ②:正規就職 ③:非正規就職 ④:臨床研修医 ⑤:専修学校・外国の学校等入学 ⑥:一時的な仕事 ⑦:左記以外の者 ⑧:死亡・進路不明 無業者率とは,⑥~⑧の者が全体に占める比率です。要するに,定職に就けなかった者の比率です。死亡・進路不明率とは,⑧の比率のことをいいます。前回の記事で出した数字によると,人文科学系博士課程修了生の65.3%が無業者,19.0%が死亡・進路不明者という惨状です。 ところで,人文科学系は,文学,史学,そして哲学という専攻を内包しています。これ

    専攻別にみた博士課程修了生の惨状
    tdam
    tdam 2012/09/03
    "人文科学系の文学と史学,社会科学系の法学・政治学専攻の惨状が際立っています""文学専攻の無業者率は65.5%,死亡・行方不明率は25.8%""最も悲惨な専攻では,3人に2人が無業者,3人に1人が死亡・進路不明者" うわぁ。
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