親からの虐待が原因で入院し、元気になったあとも病院の中で“暮らしている”子どもたちがいます。私たちは取材班を作り、こうした子どもたちが存在する事情や背景を去年の夏から継続的に取材してきました。 その結果、このような現象が一部の地域に限らず全国に広がっている実態が明らかになりました。取材から浮かび上がってきたのは、急増する児童虐待に対応できない社会のひずみでした。 (社会部 村堀等記者/ネットワーク報道部 野田綾記者 角田舞記者/大阪放送局 西村敏記者 秋元宏美記者) 私たちがある病院を訪ねると、飛び込んできたのは、小さな男の子が長い廊下を端から端まで全力で走り回っている姿でした。男の子は私たちを見つけると、「誰?何してるの~?」と話しかけてきました。その後もすれ違う人に、「おじさんどこいくの?」などと聞き続ける男の子。人がいなくなると今度はナースステーションをのぞき込んで、看護師に相手
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