ぺんてる(東京)は13日、同社株式の過半数を従業員持ち株会と文具大手プラス(同)などで確保したと発表した。ぺんてる株をめぐっては、文具最大手コクヨが子会社化を目指して買い集めていたが、過半数に届かず、買収は失敗に終わった。ぺんてるはプラスに資本参加を求め、コクヨとの争奪戦となっていた。 ぺんてるによると、プラスが行う友好的な株式買い付けに対し、13日時点で取引先などの約200人、保有比率で約30%が応じた。従業員持ち株会や他の友好的株主の保有分と合算した比率は「50%を優に超える結果になった」という。 ぺんてるの和田優社長はプラスの今泉嘉久会長兼社長と連名で「コクヨによる連結子会社化は阻止された」との談話を公表。中断しているコクヨとの協力関係構築に向けた協議は今後行わない方針だ。
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