文化庁文化審議会は21日、同じ訓読みだが異なる漢字を使う「異字同訓」の使い分け例を公表した(「異字同訓」の漢字の使い分け例: PDF、 NHKニュースの記事)。 1972年に国語審議会が作成した異字同訓の手引きでは用例のみ示しており、40年以上が経過して現状の使われ方と差異が出てきている。また、2010年の常用漢字改定で生じた異字同訓は改定常用漢字表の「参考」で用法例が整理されているものの、手引と一体化していないなどの問題があった。新しい手引きでは133項目を収録し、漢字の意味や使い分けについての考え方も明記。たとえば「すすめる」については「進める」「勧める」「薦める」の3語について意味と用例を挙げ、「勧める」「薦める」のように意味の似た語については使い分け方法を付記している。 PCや携帯電話などの漢字変換により、前回の手引きが作成された42年前よりも漢字を使用する機会はむしろ増えているだ