ブックマーク / note.com/shibataism (12)

  • 内乱にも関わらず絶好調のクックパッドに潜む3つのリスク要因とは|決算が読めるようになるノート

    今日は、内乱(?)があったクックパッドの2016年4-6月期の決算を見てみます。 内乱にも関わらず、YoY +44.3%の成長を維持一部報道には、幹部社員が大量離脱したためサービス運営が困難、という報道もありましたが、実際に決算がどうなっているのかを見てみたいと思います。 売上が89.1億円(YoY +44.3%)、営業利益が41.3億円(YoY +57.6%)とこれまでの急ペースでの成長が続いています。 レシピサービスの売上内訳を見てみると、会員事業・広告事業共に、急成長が続いており、内乱が全く業績に影響していません。 クックパッドは、既にブランドが確立されているだけではなく、ネットワーク外部性が非常に強いサービスであるため、担当する社員が変わったくらいでは(短期的には)びくともしないレベルのサービスになっている、とも言えるでしょう。 実際に決算の質疑応答では、 【Q11】 マスコミが面

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  • DeNAのキュレーションメディアが本当に儲かりそうな件|決算が読めるようになるノート

    DeNAが、合計50億円で買収したと言われるmery, iemoですが、当時は懐疑的な人も多かったかと思いますが、当に儲かるかもしれない、というレベルまで来ているという話です。 もはや減収・減益ではなくなってきた四半期決算2016年4-6月期の決算を見てみましょう。 全社での売上は383億円でYoY +1%、営業利益は74億円でYoY +83%でした。野球の増収があるとは言え、全社レベルで減収・減益ではなく、増収・増益になってきた、というのは凄いですね。 セグメント別に見ると、 ・ゲーム: 売上261億円(YoY -8%)、営業利益67億円(YoY -2%) ・新規事業・その他: 売上23億円(YoY +104%)、営業利益-13億円(前年同期比は-11億円)という具合になっています。キュレーションプラットフォーム事業を含む「新規事業・その他」がゲームの10%くらいの規模の売上になってき

    DeNAのキュレーションメディアが本当に儲かりそうな件|決算が読めるようになるノート
  • 読んでいて腹が痛くなるほど笑える決算資料を見つけてしまった件www|決算が読めるようになるノート

    一応、このnoteのポリシーとして「悪口」になるようなことは書かないようにしようということは強く心に決めてやっています。要は、自分が書かれる側に立った時に「これは書かれたら嫌だなぁ」と思うようなことは書かないようにしよう、ということです。 がですね... ちょっと凄いものを見つけてしまいました。書いていいものか、とも思いましたが、決算資料の作り方の勉強になるだろう、ということで、思い切って書いてみたいと思います。 ※見方によっては、非常に滑稽で、人によっては思わず吹き出してしまう可能性があります。事中や電車の中などでご覧の方はご注意ください。 僕はこの決算資料をはじめて見た時、腹筋がちぎれるんじゃないかと思うほど笑いました。30分くらい仕事になりませんでした... その決算資料というのは、タカラトミーの2016年1-3月期の決算資料です。 ええと、前半は非常にしっかりした普通の決算資料で

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  • 任天堂が今すぐやるべきたった一つのこと|決算が読めるようになるノート

    ポケモンブームが冷めない中、任天堂の2016年4-6月期の決算が出ました。 売上が620億円、営業損失が51億円と、売上大幅減(YoY -31.3%)、大幅減益、営業赤字のトリプルパンチという非常に辛い決算になっています。 また、多くの人が「ポケモンブームで任天堂が復活するのでは?」と期待していましたが、数日前に「『Pokémon GO』の配信による当社の連結業績予想への影響について」というプレスリリースを出したことで株価も以下のようにガツンと下がっています。 さて、題ですが、この状況を打開する方法が一つだけあると思っています。(個人的には、なぜ誰もこれを言わないんだろうと不思議に思っているくらいです。) その打開策とは、 株式会社ポケモンとNiantic, Inc. の両方を(決算上の)連結対象にするというものです。 こういうことを書くと「そんなの出来るわけねーだろ」と「出来ない理由」

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  • 非ゲームアプリのマーケティングについて語ったよ|決算が読めるようになるノート

    柴田: 今回の「しば談」は、AppLovinの坂達夫さんにお越しいただきました。まずは最初に自己紹介と自社紹介をお願いします。 坂達夫さん(以下、敬称略): 坂達夫と言います。1985年生まれの30歳で、2人の子どもが居ます。2008年に新卒で楽天に入ったのですが、新卒で楽天に入ろうかどうしようかって迷っていた時に、後押ししてくれたのが06年に新卒で楽天に入社していた柴田先輩っていうことで知り合って、今まで関係が続いています。楽天で3年半勤めたあとグーグル転職して、グーグルでも3年半ぐらい勤めて、去年の2015年の6月からAppLovinという今の会社で、日への展開を担当しています。 坂: AppLovinは社がパロアルトにある、いわゆるシリコンバレー発のアドテク企業で、今まだ社員はグローバルで100人ぐらいの人数なんですけど、2015年の売上が日円で250億円以上、去年も

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  • 会社を売却すると、創業者の身に何が起こるか|決算が読めるようになるノート

    柴田: 「しば談」の第一回目は、習い事のマーケットプレイス、サイタを創業して売却した有安伸宏さんににお越しいただきました。まずは、簡単に自己紹介をお願いします。 有安伸宏さん(以下、敬称略): 19歳の時に初めて起業して以来、今まで4つ会社を作り、うち3社を売却してます。ネット系の創業経営者として、あわせて15年位の経験があります。直近に作った会社は、習い事のレッスンのマーケットプレイスを運営するコーチ・ユナイテッド株式会社。その会社を2013年に上場企業へ売却、2016年2月に社長を退任して、今に至ります。 個人でエンジェル投資もやっていて、家計簿アプリのマネーフォワード社、ファッションECのMaterial Wrld社など、コンシューマ向けの事業に投資しています。あとは、Tokyo Founders FundというExit(注:IPOもしくはM&A)を経験した日人8人でやってるファン

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  • テスラはなぜこのタイミングでModel 3を発表したのか?|決算が読めるようになるノート

    (号外です。大部分を音声入力で書いているので、誤記等があるかもしれませんがご容赦ください。) テスラが先週、大衆向けの電気自動車Model 3を発表しました。発表前の時点で15万台の予約が入り、なんと4月2日土曜日時点で、27万6000台の予約を超えているとのことです。 予約するには、$1000(10万円)のデポジットが必要なので、このデポジットだけで、$276m(約276億円)もの現金を集めたことになります。 驚くべきことは、実際に納車されるのが最短でも1.5年以上先と言われているのにも関わらず、これだけの予約を集めてしまった点です。実際、過去のテスラを見ると、当初宣言していた納車日に間に合ったことがありません。「納車するする詐欺」に近いレベルで、いつも納車が遅れます。笑 そう考えると、今回、この早いタイミングでModel 3を発表したのは、会社から見るとすごくリスキーにも見えます。なぜ

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  • メルカリは本当に「世界を取る(かも)」と思った件|決算が読めるようになるノート

    最初にお断りしておきます。今回の内容は決算と関係ありません。いつものように数字もグラフもたくさん出てきません。「号外」のようなものだと思ってください。興味がない方は読み飛ばしていただいても構いません。 noteを始める時に、「やらないこと」を3つ決めました。一つ目はネガティブなこと(悪口)はなるべく書かない、二つ目は非上場企業に関しては書かない(非上場であるという意思を尊重します)、三つ目は僕の主観をなるべく入れない(入れるとしても客観データを主観を明確に分離)ということです。今回は、このうち2番目と3番目に違反しますが、何と言うか書かずにいられなかった、という気持ちなので書きます。 さて、前置きはこのくらいにして題。 先日、メルカリが大型調達を発表しました。 ・フリマアプリのメルカリ、今度は84億円の大型資金調達——評価額10億ドル超の日発ユニコーンに (TechCrunch Jap

    メルカリは本当に「世界を取る(かも)」と思った件|決算が読めるようになるノート
  • 米ヤフーが買い手を募集中 -「嫁・婿入り前の最後のお色直し」か|決算が読めるようになるノート

    7目です。遂にこの日が来てしまいました。「One of the most powerful Internet companies is officially for sale」という記事で出ているように、米ヤフーが、業のネット事業の売却先を探している、とのことです。 ノートでは、あまりネガティブなことは書かないようにしているつもりですが、この一件だけはインパクトがある上に、学べることも多いので、書いておこうと思います。 ちなみに、参考までに、米ヤフーは、特にここ10年間くらい非常に苦難続きの会社でした(未だに成長を続ける日のヤフーとは正反対です)。 米ヤフーの売上・利益 はじめに2015年10−12月期の決算で発表された、売上推移ですが、四半期あたり$1B強くらいの売上がありますが、ほとんど成長していません。 次に、EBITDA(償却前の営業利益)ですが、こちらも四半期あたり$20

    米ヤフーが買い手を募集中 -「嫁・婿入り前の最後のお色直し」か|決算が読めるようになるノート
  • ヤフーの「減益」は心配すべきことなのか?|決算が読めるようになるノート

    ヤフーの2015年10-12月決算が発表されました。 売上はYoYで+82.6%だったものの、営業利益はYoY -13.7%と「減益」になっています。これまでも「増収増益」を続けてきたヤフーですが、これは心配すべきことなのか、というのを少し考えたいと思います。 先にこの決算をどう読むか、という点を。 1. 少なくても今の段階で心配することはない。 2. 来期くらいまでは多分心配なし。 3. (でもその後は分からない。)という感じだと、僕は見ています。(あくまで私見) 減益の理由 = 一時的な投資売上がYoYで+82.6%も増えた理由は、アスクルを買収したからです。アスクルのB2Bビジネスは、Amazonと同じ、所謂「直販」ビジネスなので、売上は大きく跳ねます。(他方、利益率はヤフーの広告、オークションビジネスのように高くはありません。) このアスクル連結だけだと、利益増への貢献は大きくなさ

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  • 新生ヤフーショッピングはどのくらい儲かるのか?|決算が読めるようになるノート

    ヤフーの2015年10-12月決算に関しては、既に書きましたが、その中で「ショッピング事業はどうやって稼ぐのか?当に儲かるのか?というものかと思いますが、これに関しては、答えが見え始めています。」と書きました。 そもそも、ヤフーショッピングが、「Eコマース革命」と称して、出店料、売上手数料を無料化した時以来、ずっとこの「戦略」スライドを使っています。要は、こういうことです。 出店料、売上手数料を無料化 => ストア数↑・商品数↑ => 競争激化 = 売り場が魅力的になる => 購入者数↑・流通総額↑ => 広告出稿↑ つまり、最終的には、EC店舗が出稿する広告で稼ぐ、ということですね。これは非常に分かりやすいストーリだと思いますが、一体どのくらい稼げるのか、という視点で少し詳しく見てみたいと思います。 ECモールの3つの収益源少し話がそれますが、ECモール(B2B2C型・C2C型=フリマ

    新生ヤフーショッピングはどのくらい儲かるのか?|決算が読めるようになるノート
  • AmazonのEC事業とクラウド事業の利益率いえますか?|決算が読めるようになるノート

    noteで2回目の投稿です。1目はたくさんの方に読んでいただいたみたいで、無料記事にしたにも関わらず、複数の方から「サポート(=投げ銭・寄付)」いただきました。ありがとうございます。 さて、今日はAmazonの決算。報道では、米アマゾンの10━12月期、利益が予想大幅に下回る、などという報道になっていますが、もう少し質的なところを見てみようという試みです。 ところで皆さん、 AmazonのEC事業とクラウド事業の利益率いえますか?試験に出ます(嘘)。冗談はさておき、受験ではないので、記憶力勝負をしても仕方ないのですが、主要な事業の代表的な利益率を覚えておく、というのはいろいろな事業を行なう上で重要なことだと思っています。 余談ですが、Amazonの決算スライドは、当にやる気がないというか、パワーポイントを綺麗に作るという気が全くないのが凄いなぁと思います。(余談ですが、Amazon

    AmazonのEC事業とクラウド事業の利益率いえますか?|決算が読めるようになるノート
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