カレーボールは魚のすり身にカレー粉を混ぜて団子状にしたおでん種だ。東京では北区や荒川区などの城北エリア、葛飾区や江東区などの城東エリアではポピュラーなおでん種として親しまれている。今回はカレーボールの発祥や歴史をひも解いてみたいと思う。 カレー風味のおでん種、カレーボール カレーボールは東京を代表するおでん種であり、メディアでも度々取り上げられている。しかし、東京の西や南の地域ではあまり見かけることはないようで、東京出身者でも知らない人が多い。 カレーボールの製法はいたってシンプルだ。魚のすり身にカレー粉を混ぜて、団子状に成形してから油で揚げる。カレーの豊かな味わいがすり身とよく合い、おでんにせずにそのまま食べても美味しい。親しみやすい味付けのため、子どもにも人気のおでん種だ。 カレーボールが売られている東京の北や東の地域では、一般的なおでん種として認知されている。彼らは「カレーボールを食