今から94年前に起きた関東大震災のあとの混乱で殺害された朝鮮人犠牲者を追悼する催しが、千葉県八千代市で開かれ、集まった人たちが犠牲者の死を悼みました。 10日、八千代市の観音寺で開かれた追悼の催しには、市民らおよそ90人が参加しました。はじめに、地元の住民が鐘をついて黙とうしたあと、市民団体の代表の吉川清さんが「不幸な歴史を二度と繰り返さないためには、多くの人々が真相を知る努力を重ね、次の世代にも引き継いでいかなければならない」と話しました。 そして、僧による読経の中、参加者たちが慰霊碑の前で焼香し、手を合わせて犠牲者の死を悼みました。 関東大震災のあとに殺害された朝鮮人のための慰霊碑や墓は、八千代市のほか東京、埼玉、神奈川などにおよそ20か所あり、市民団体などが毎年、各地で追悼の催しを開いています。 八千代市で殺害された朝鮮人の調査を続けてきた元教員の大竹米子さん(86)は「安らかにお眠