かつて柏レイソルでもプレーしたブルガリア代表のストイチコフ監督。日本に再びその力を見せつけた【 (C)AGENCIA FUTPRESS 】 「監督、フリスト・ストイチコフ!」 長居スタジアムの場内アナウンスが、ブルガリア代表監督の名前を告げると、会場から大きな拍手が鳴り響いた。日本代表の試合で、相手チームの監督に対してリスペクトの念を込めて拍手が送られるのは、最近ではあまり記憶がない。 ストイチコフがJリーグの柏レイソルでプレーしていたのは、1998年から翌99年までの2シーズンのみ。正直、日本ではバルセロナ時代のようなインパクトはほとんど感じられなかったし、名古屋でのストイコビッチや浦和でのブッフバルトのようなカリスマ性を発揮していたともいい難い。とはいえ、ストイチコフといえばブルガリアが生んだ至宝であり、94年ワールドカップ(W杯)の得点王であり、そして同年のバロンドール(欧州最優