2022年7月6日のブックマーク (2件)

  • 特集ワイド:理想はどこへ 第1回参院選の傑物たち/中 羽仁五郎(歴史学者) 獄中体験、反戦に身ささぐ | 毎日新聞

    ――日政治そのものが誤りを犯さないように <真理がわれらを自由にする>。東京・永田町の国立国会図書館に足を運ぶと、館カウンターの上に刻まれた銘文が目に飛び込んでくる。人々が正しい情報を知ることが民主主義には不可欠――そんな意味だという。今、ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、偽情報を拡散することで安全保障体制が脅かされている。この一文を見上げたのは、暗雲垂れこめる時代に光るよりどころのような言葉だと感じたからかもしれない。 国会図書館ができたのは第二次大戦の敗戦から3年後、1948年6月のことだ。赤坂離宮(現在の迎賓館)を仮庁舎に開館し、68年に現庁舎である館が完成した。くだんの銘文は初代館長を務めた金森徳次郎の筆跡だが、発案したのは歴史学者の羽仁五郎(1901~83年)。第1回参院選に立候補して議員となり、参院の図書館運営委員長を務めた人物だという。 映画監督の羽仁進さん(93)

    特集ワイド:理想はどこへ 第1回参院選の傑物たち/中 羽仁五郎(歴史学者) 獄中体験、反戦に身ささぐ | 毎日新聞
  • 特集ワイド:理想はどこへ 第1回参院選の傑物たち/下 奥むめお(婦人運動家) 女性の生活向上に尽くす | 毎日新聞

    ――わたしたち婦人は、世の矛盾にもっと怒らねばならぬ 「おしゃもじとエプロン」をシンボルに。「台所と政治を結ぼう」をスローガンに。1947年第1回参院選の当選者を調べていたら、こんな言葉に出合った。51歳で当選した奥むめおである。戦前から女性の地位向上を目指していたという、彼女の道のりをたどって考えた。今、「台所」の声は政治に届いているのだろうか。 奥は第1回参院選で当選した10人の女性の一人である。当選後、主婦の世の中への関心を高めようと「主婦連合会」(主婦連)を結成し、消費者運動をリードした。そのシンボルが「おしゃもじとエプロン(かっぽう着)」。当時の「主婦連たより」に、奥はこう寄せている。<わたくし達の前途に輝きそめた希望の光は、婦人が自分の力を発見した喜びである> 会いたい人がいた。女性問題を追い、卒寿を迎えた評論家の樋口恵子さん(90)だ。「わたくしが学生の頃ですが、奥先生たちが

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