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ブックマーク / news.mynavi.jp (19)

  • 分子イオンの量子状態制御に成功、量子コンピュータなどに応用へ - NIST

    米国立標準技術研究所(NIST)は、分子イオンの量子状態を制御する実験に成功したと発表した。イオントラップとレーザー冷却を用いた原子イオンの量子状態制御はこれまでにも行われてきたが、これらの技術を用いて分子レベルでの制御を実現したのは今回がはじめてという。分子分光による精密測定や、量子コンピューティングに必要な量子情報処理など、幅広い応用が期待される。研究論文は、科学誌「Nature」に掲載された。 イオントラップやレーザー冷却は、これまで量子テレポーテーション実験や超精密な原子時計などに利用されてきた技術であり、イオン化した原子を量子的に制御できるようになっている。一方、分子の場合は、多くの電子エネルギー準位をもち、回転運動をするなど原子と比べて構造が複雑であるため、同技術を適用することが難しかった。 今回の研究では、以下のような実験が行われた。まず、室温条件の高真空チャンバ内でカルシウ

    分子イオンの量子状態制御に成功、量子コンピュータなどに応用へ - NIST
  • ピース又吉直樹、小説ヒットも相方・綾部の思惑に「説得するのが大変」

    「MEETTY」は、大日印刷が提供しているスマートフォン向けのキュレーションサービス。キュレーターとなった人や企業が、テーマに沿ったなどを紹介するもので、優秀なキュレーターを表彰するアワードが開催される。 年間アワード選考委員長に就任した又吉は、“古屋の店主”をイメージして洋服に着物を羽織った個性的なファッションで登場。「さっきトイレですれ違った人に、頭から足の先まで見られました」と照れ笑いを浮かべつつ、「テーマに共感できたら、知らないも読みたくなる。今まで読まなかったと出会える良い場所になるんじゃないか」とアピールした。 自宅に約2,500冊のを所持し、“無類の読書好き”で知られる又吉は、今年1月に処女小説『火花』(文藝春秋刊)で作家デビュー。現在、映画化の予定はないが、タレントの明石家さんまが主演志願をしていることに触れられると、「東野幸治さんからも『主役は俺にやらせて』と

    ピース又吉直樹、小説ヒットも相方・綾部の思惑に「説得するのが大変」
  • 九大、複製された後のDNA分子の接着と分配を制御するタンパク質因子を発見

    九州大学(九大)は、大腸菌で複製直後のDNA鎖を接着させる新規なキー因子「CrfCタンパク質」を見出し、その基盤となる分子機構を解明したと発表した。 同成果は同大薬学研究院分子生物薬学分野の片山勉 教授らによるもの。詳細は米国生命科学誌Cellのオンライン姉妹誌「Cell Reports」に掲載された。 複製されたDNAの均等分配は細胞増殖に必要不可欠であり、もし、それが破綻すれば発がんや発生異常、不妊などにも結びつくと考えられている。複製後のDNA分子がもつれないように姉妹細胞へ分配するためには、複製直後のDNA分子どおしを接着させ、その後、規則的に折り畳んでいくという高次構造形成が必要と考えられているが、こうした構造形成を担う因子はまだわずかしか見出されておらず、その分子機構はほとんど不明のままであった。 今回発見されたCrfCタンパク質は、複製直後のDNA上に「足あと」のように残る「

    九大、複製された後のDNA分子の接着と分配を制御するタンパク質因子を発見
  • 日亜化学工業、緑色半導体レーザーを開発 - 光出力1W超の三原色そろう

    日亜化学工業は11月22日、レーザーテレビなどの映像表示デバイスに応用できる、発振波長525nmで1W以上の光出力を有する純緑色半導体レーザーを開発したと発表した。 開発した高出力純緑色半導体レーザーは、c面窒化ガリウム基板を用い、素子構造の最適化を図ることで、従来の窒化ガリウム系緑色レーザーと比べて、光変換効率を50%以上向上させるとともに、光出力を10倍以上に引き上げることに成功した。 同社では、高出力純緑色半導体レーザーを開発したことで、1Wを超える光出力の三原色(赤・緑・青)半導体レーザー光源が全てそろうことになり、低消費電力で広い色再現域を実現するレーザーテレビやプロジェクターなど、幅広い用途への応用が加速するとしている。

    日亜化学工業、緑色半導体レーザーを開発 - 光出力1W超の三原色そろう
  • 産総研ら、「X線自由電子レーザー」の光強度の絶対値を測定する技術を開発

    産業技術総合研究所(産総研)、理化学研究所(理研)、高輝度光科学研究センター(JASRI)、ドイツ物理技術研究所(PTB)、ドイツ電子シンクロトロン(DESY)の5者は、「X線自由電子レーザー(XFEL)」の「平均パルスエネルギー(光強度)」の絶対値を測定する技術を開発し、さらにオンラインビームモニターを校正することで、実験中のXFELのパルスエネルギーを正確に測定することが可能となったことを共同で発表した。 成果は、産総研 計測標準研究部門 量子放射科の加藤昌弘研究員、同田中隆弘研究員、同齋藤則生研究科長と、理化学研究所 放射光科学総合研究センター ビームライン研究開発グループの矢橋牧名グループディレクター、高輝度光科学研究センター XFEL研究推進室 利用技術開発・整備チームの登野健介チームリーダーらの研究グループによるもの。研究の詳細な内容は、7月11日付けで米科学雑誌「Applie

    産総研ら、「X線自由電子レーザー」の光強度の絶対値を測定する技術を開発
  • 産総研、光照射で損傷を自己修復できるゲル状スマートマテリアルを開発

    産業技術総合研究所(産総研)は5月24日、光照射で損傷を自己修復できるゲル材料(高分子微粒子/液晶複合ゲル)を開発したと発表した。 成果は、産総研ナノシステム研究部門 スマートマテリアルグループの吉田勝研究グループ長と山貴広研究員らの研究グループによるもの。研究の詳細な内容は、日時間5月24日付けで米化学会誌「Langmuir」オンライン版に掲載された。また、5月29~31日にパシフィコ横浜で開催される「第61回高分子学会年次大会」において発表される予定だ。 現在、ソフトマテリアルとしての「ゲル」が、品、化粧品、工業用増粘剤などの広範な分野において使用され、今後のさらなる応用が期待されている。 ゲルとは、分散質(分散している粒子)が三次元網目構造を構築することにより流動性が失われ、系全体としては固体状になった物質のことをいう。分散質が高分子の場合に得られるゼラチンやゼリーが代表的なゲ

    産総研、光照射で損傷を自己修復できるゲル状スマートマテリアルを開発
  • 阪大、ヒトの体が体温に合わせて体内のpHを制御する仕組みを解明

    大阪大学(阪大)は5月9日、体が菌を退治する際に、水素イオンを通す2つのタンパク質が互いに合体し、体温に合わせて体内のpHをコントロールする仕組みを原子レベルで明らかにしたと発表した。 成果は、阪大の藤原祐一郎助教、同医学系研究科生理学講座(統合生理学)の岡村康司教授、同タンパク質研究所の中川敦史教授らの研究グループによるもの。研究の詳細な内容は、5月8日付けで英科学誌「Nature Communications」に掲載された。 水素イオンは酸・アルカリバランスの調節や生理活性物質の原料となるなど、生体にとって重要な働きを担っている。ヒトの体は菌を退治する際に、武器として活性酸素を作っているが、この時に大量の水素イオンが細胞内に残り、そのままでは活性酸素を作り続けることができない。 この水素イオンの、いわばベントとして働いて活性酸素の産生を維持するのが、細胞膜に開いた水素イオンの通り道「水

    阪大、ヒトの体が体温に合わせて体内のpHを制御する仕組みを解明
  • 九大など、免疫応答の鍵であるタンパク質「DOCK2」の機能阻害化合物を同定

    九州大学と科学技術振興機構(JST)は、JST課題達成型基礎研究の一環として、タンパク質「DOCK2(ドック2)」の機能を阻害する化合物を同定し、これを用いて、白血球の炎症反応をブロックできることを実証したと発表した。成果は、九州大学生体防御医学研究所の福井宣規主幹教授、同錦見昭彦助教、東京大学大学院薬学系研究科の金井求教授、長野哲雄教授らの共同研究グループによるもの。研究の詳細な内容は、4月20日付けで米科学雑誌「Chemistry&Biology」に掲載された。 免疫システムは、病原微生物やがん細胞といった異物を認識して除去するシステムであり、これら異物から身体を守る上で必須の防御機構だ。しかし、来身体を守るはずの免疫システムが、自分自身の細胞や組織を誤って攻撃することによって引き起こされる自己免疫疾患が問題になっている。 また、近年盛んに行われるようになった臓器移植においても、移植

    九大など、免疫応答の鍵であるタンパク質「DOCK2」の機能阻害化合物を同定
  • 都市大、室温で高効率発光が可能なGe量子ドットベース発光デバイスを開発

    東京都市大学(都市大)は4月25日、Siベースの室温発振レーザーを可能とする高効率発光の電流注入型発光(EL)デバイスを開発したことを発表した。同成果は同大総合研究所 シリコンナノ科学研究センターの丸泉琢也センター長、澤野憲太郎 准教授、徐学俊 博士研究員らによるもので、5月6日より開催される米国ECS学会で5月9日に講演が行われる予定のほか、速報誌「APEX(Applied Physics Express)」ならびに「Optics Express」にて近日中に公開される予定。 Si系半導体は間接型半導体と呼ばれ、発光はするものの、その効率が低いために発光デバイスとしては不適当とされてきた。同研究チームでは、こうした問題を解決するために、電子を極狭領域に閉じ込め、発光再結合確率を増やす量子ドット構造をGeを用いて形成し、p-i-nダイオード中に埋め込むことで、室温での発光を可能とする基

    都市大、室温で高効率発光が可能なGe量子ドットベース発光デバイスを開発
  • 九大やボナックなど、核酸医薬に関する産学連携ベンチャーを福岡市に設立

    RNA干渉法を用いた核酸医薬に関する研究開発を進めてきた九州大学(九大)、東京医科大学、ボナックの3者は日独自の核酸医薬に関する新しい基盤技術を確立するに至り、それを機に眼科領域に特化した、新しい分子標的核酸医薬の開発と臨床応用を格的に進めるために、2012年3月19日に、産学連携ベンチャー「アクアセラピューティクス」を福岡市に設立したことを共同で発表した。 「RNA干渉」は、特殊なRNA(2鎖短鎖RNA、siRNA)を介した、メッセンジャーRNA(タンパク質合成で重要な役割を果たす遺伝子:mRNA)の発現を抑制する現象で、広く生命体に備わる生体反応機構として、2006年度のノーベル生理学医学賞の受賞テーマとなった。 RNA干渉医薬は、この生体機構を利用し人工的に2鎖RNAを導入することで、任意の遺伝子の発現を抑制し、病気の原因となるタンパク質の産生を妨げることで、さまざまな疾患を

    九大やボナックなど、核酸医薬に関する産学連携ベンチャーを福岡市に設立
  • NAISTなど、植物の背丈を自在にコントロールできる分子スイッチを発見

    奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)などの研究グループは、植物が自身の背丈のサイズを生育環境に合わせて特異的にコントロールする際に、その引き金となる物質と分子スイッチを発見したことを発表した。同分子スイッチは、植物体内にある特定の生理活性物質を認識して背丈のサイズの情報を発信する受容体で、この発見により、植物の形の多様性や環境の変化に対応して生き残る戦略など謎の仕組みが解明されることが期待できるほか、植物の背丈を低くして倒れにくくするなど、自在にサイズを伸縮させて作物の生産性を向上させることがが可能になると考えられるという。 同成果は、NAISTバイオサイエンス研究科 植物形態ダイナミクス研究室の打田直行助教と田坂昌生教授、米国ワシントン大学の鳥居啓子教授(科学技術振興機構さきがけ「生命システムの動作原理と技術基盤」の研究員とハワードヒューズ医学研究所の研究員を兼任)、Jin Suk

    NAISTなど、植物の背丈を自在にコントロールできる分子スイッチを発見
  • 【速報】卵がうつ病に効く!薬を減らせる可能性を九州大学の研究グループが示唆【目からウロコ】 | キャリア | マイナビニュース

  • 理系のための恋愛論(426) 新しいことを始めるなら、女子ウケする趣味を

    2012年です。毎年、「新しい年には何かしら目標を立てたほうがいいよね♪」と言っていますが、今年は……どうでしょう。昨年は、友人Eが「断捨離よ、断捨離なのよ! 」と言ってうちに急襲してきたので、私も少しばかり反省をしました。そういうわけで、年末にだいぶとマンガ等を処分したのですが、やっぱり大事なのは心の断捨離かなと今、思いました。心、スッキリしたいです、今年こそは。 というわけで、新しいことを始めるのにピッタリな新しい年がやってきました。今年こそ、○○を始めるぞ~と予定がある人も、今はまだ何も決めていない人もいるかと思います。そこで、何かを始めるのでしたら、ぜひとも「女の子ウケがいい」ことも始めてみてほしいものです。 料理 アウトドアな技術 楽器の演奏 手芸、裁縫 武道 男性がこういったことが得意だと、女性から「キャー、ステキ」と思ってもらえること確実です。料理は、できればたまにしか

    理系のための恋愛論(426) 新しいことを始めるなら、女子ウケする趣味を
  • 人工光合成実現へ一歩前進 - 東工大などがエネルギー変換の様子を直接観察

    東京工業大学(東工大)、高エネルギー加速器研究機構(KEK)、大阪大学(阪大)、科学技術振興機構(JST)の4者は3月1日、光合成機能を持つ有機分子が、吸収した光エネルギーを化学エネルギーに効率よく変換し、かつ長時間エネルギーを保持し得る状態になることを直接観察によって立証したと共同発表した。 成果は、東工大大学院理工学研究科の星野学研究員、腰原伸也教授、植草秀裕准教授、KEK物質構造科学研究所の足立伸一教授、阪大大学院工学研究科の福住俊一教授、大久保敬特任准教授らの研究グループによるもので、詳細な研究内容は米化学学会誌「Journal of the American Chemical Society」のオンライン速報版に近日中に掲載される予定だ。 現在のエネルギー源は主に化石燃料や原子力が用いられているが、環境負荷の問題や、事故・災害時におけるリスクの高さなどから、より安全でクリーンなエ

    人工光合成実現へ一歩前進 - 東工大などがエネルギー変換の様子を直接観察
  • IMS、蛍光性ユニットを用いて新規な蛍光性高分子の合成に成功

    分子科学研究所(IMS)の江東林准教授らによる研究グループは、共役多孔性高分子の構築に蛍光性ユニットを用い、新規な蛍光性高分子を合成したことを発表した。同成果は米国化学会誌「Noteworthy Chemistry」に掲載された。 共役高分子は、π電子雲が分子鎖に広がっているため、特異な光・電子機能を発現することができ、機能性材料として様々な分野で広く応用されている。共役高分子は構成ユニットの構造をチューニングすることで、様々な波長で蛍光をつくり出すことができるが、共役高分子鎖は互いに強く相互作用し、溶液中においても容易に凝集し、励起エネルギーが失活してしまうため、どのようにして共役高分子鎖を一隔離し、凝集することを抑制するかが高い蛍光発光能の発現につながるため、これまでに、この分子設計指針のもとで、高分子鎖を空間的に孤立化するための様々な手法が試みられてきた。しかし、これらのアプロ

    IMS、蛍光性ユニットを用いて新規な蛍光性高分子の合成に成功
  • 理研と九大、免疫系細胞が刺激に応答し動く仕組みを原子レベルで解明

    理化学研究所(理研)と九州大学(九大)の研究グループは、免疫系細胞に特異的に発現して免疫応答を制御する鍵となる「DOCK2(dedicator of cytokinesis 2)タンパク質」と、その結合タンパク質である「ELMO1(engulfment and cell motility 1)タンパク質」の複合体の立体構造を決定し、2つのタンパク質が結合することでそれぞれの機能を自己抑制している状態から、互いの機能を発揮できる状態へと移行させていることを明らかにした。同成果は、理研生命分子システム基盤研究領域の横山茂之領域長、白水美香子上級研究員、新野睦子上級研究員、塙(末次)京子研究員と、九大 生体防御医学研究所の福井宣規教授、錦見昭彦助教、神田大輔教授らによるもので、2月13日の週に米国科学アカデミー紀要「The Proceedings of the National Academy

    理研と九大、免疫系細胞が刺激に応答し動く仕組みを原子レベルで解明
  • 大学ICT推進協議会やマイクロソフトなど、被災地に再生PCを無償提供

    国公立や私立大学46校からなる大学ICT推進協議会、東北六県商工会議所連合会、日商工会議所、および日マイクロソフトは、東日大震災で被災した岩手、宮城、福島各県で事業再開に取り組む商工会議所会員中小企業の支援を目的に、現在大学で保有しているPCを再生(ソフトウェアのクリーンインストール) した上で、無償で提供する「東日大震災 被災中小企業復興支援 再生PC寄贈プロジェクト」を1月11日より共同で開始すると発表した。 今回寄贈されるPCは、現在大学で保有しているPCを大学と日マイクロソフトのサポート部門が連携し、新たに利用出来るよう再生したもので、再生にあたっては、日マイクロソフトよりWindows OSおよび Microsoft Office製品のライセンスが提供される。 大学ICT推進協議会では、1月11日から九州大学が取り組みを開始し、九州大学で得られたノウハウを大学ICT

    大学ICT推進協議会やマイクロソフトなど、被災地に再生PCを無償提供
  • JSTや文科省などが生命科学系DBのポータルサイトを開設

    科学技術振興機構(JST)、医薬基盤研究所(NIBIO)、農業生物資源研究所(NIAS)、産業技術総合研究所(AIST)は12月12日、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省が取り組む生命科学系データベース(DB)の統合化の方針や成果を紹介する合同ポータルサイト「integbio.jp」(インテグバイオ)を共同で開設したことを発表した。 生命科学におけるデータベースは、例えばiPS細胞作製の成功には遺伝子データベースの情報が不可欠であったように、研究のインフラとして世界中で活発に開発、利用されているす。その結果、現在では多数のデータベースが乱立しており、それを使いやすくするための統合化が重要な課題となっている状況だ。 日では、第3期科学技術計画(平成18年3月28日閣議決定)に基づいた総合科学技術会議が策定した、ライフサイエンス分野の推進戦略における戦略重点技術の1つとして「

    JSTや文科省などが生命科学系DBのポータルサイトを開設
  • 九大、S体ケタミンの神経障害性疼痛に対する鎮痛作用の標的分子を特定

    九州大学(九大) 歯学研究院の中西博 教授らの研究グループは、神経障害に伴って脊髄ミクログリアで活性化する「高コンダクタンスCa2+活性型K+チャネル(BKチャネル)」が、鎮痛薬として利用されている「ケタミン」のうち、S体ケタミンが神経障害性疼痛に対して鎮痛作用する際の新たな標的分子であることを発見した。 これらの知見は、S体ケタミンの鎮痛作用部位として脊髄ミクログリアのBKチャネルを新たに加えるとともに、ミクログリアBKチャネルが、神経障害性疼痛に対する治療薬開発における新たな標的分子となることを提示するものと考えられるという。同成果は、米国神経科協会誌「The Journal of Neuroscience」(オンライン版)に掲載された。 ケタミンは、モルヒネも効かない難治性慢性疼痛の神経障害性疼痛に対しても有効で、学異性体であるS体とR体が等量混在するラセミ体として臨床使用されている

    九大、S体ケタミンの神経障害性疼痛に対する鎮痛作用の標的分子を特定
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