上の表で確認できるように、最も高かった2010年の夏でも判断の分かれ目となる50を上回っていない。それが年末にかけて低下し始めている。分野別にみると、これまた、かなりのバラつきがある。減税のあった、電気機械、一般機械、輸送機(自動車他)などは50を超えた月もあったが、小売業などは夏から急落し11月の数字は38.0であった。 儲かっていても、その内容に首をかしげたくなる。そういう分野もある。典型は金融業であった。 金融業は、株価的にはかなり出遅れていたが、1月に入って回復した。メガバンクも地方銀行も利益はかなりの高水準だが、よくみると金融業の本業の儲けは縮んでいた。貸出は伸びず、その分、国債を中心とした債券保有が増大した。決算が良好だったのは、2010年を通して長期金利は低下傾向だったため、国債価格が値上がりしたからである。 地方に目をやれば、輸出関連企業が少ない北海道などは、ほとんど好転の