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ブックマーク / p-shirokuma.hatenadiary.com (11)

  • 勉強できる人しか便利に暮らせない社会 - シロクマの屑籠

    いまの日人は、とても便利な世の中を生きている。 コンビニもインターネットもあるし、自分の人生もだいたい自由に選択できる。医療も治安もハイレベル。昔の人が見たら、さぞ羨ましがるだろう。 そのかわり、賢くないと――あるいは勉強しないと――何もできない時代になってしまった。 事務職に就きたいと思ったら、ワードエクセルは当たり前。子育てしようと思った未来のおかあさんも、子育てを一から勉強して、何が安全で何が危険か、自己判断しなければならない。行政サービスを利用する際も、あの煩雑な手続きを理解して申し込むのは一苦労だ。便利さにアクセスするためのハードルは、見えにくいところでとても高くなっていて、その恩恵に与れるのは、自分で調べて勉強できる人・賢い人だけだったりする。賢くない人・勉強もしない人ほど、自由選択の範囲は狭くなり、日常生活のリスクも回避しづらくなる*1。だから冒頭の文章は、正確には「いまの

    勉強できる人しか便利に暮らせない社会 - シロクマの屑籠
    tekitouotoko
    tekitouotoko 2011/11/01
    自分で調べる(googleその他で)という発想の無い自分の家族を見てきたので数年来考えているが、彼らは特に不便を感じていないんだよな。もうちょっと詰められそうな話題。
  • 「熱気を帯びたゲームレビュー」は今どこへ? - シロクマの屑籠

    twitterライフを満喫していたある日、グサッと来るツイートを発見して狼狽してしまった。 最近ゲームの体験をうまく伝えてくれるブログがないよねという話をしていたのだけど、ゲームプレイという主観的な体験よりも、業界情報みたいな知らない人間でも適当に楽しめてしまうメタ情報の方が注目を集めて流通するのはほんと不幸だ http://twitter.com/kanose/status/4071732134547457 オレのことですか? 私はシューティングゲームを愛好する人間で、このblogはシューティングゲームの楽しい記憶を書き残すためのものでもあった。少なくとも過去の一時期は、そうだった筈である。ところが最近、自分が汗をかきながら楽しんだゲーム体験を滅多にblogに書かなくなってしまった。シューティングゲームについて書く際も、id:kanoseさんが指摘する“業界情報みたいな知らない人間でも適

    「熱気を帯びたゲームレビュー」は今どこへ? - シロクマの屑籠
  • 「学園都市は養鶏場、御坂美琴は極上ブロイラー」 (とある科学の超電磁砲) - シロクマの屑籠(汎適所属)

    とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の超電磁砲 (1) (電撃コミックス) 作者: 冬川基,鎌池和馬出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2007/11/10メディア: コミック購入: 20人 クリック: 334回この商品を含むブログ (241件) を見る 『とある科学の超電磁砲』。界隈では人気のように見えるし、かく言う私も大好きだ。 編筋『とある魔法の禁書目録』はともかく、この『とある科学の超電磁砲』の舞台背景って、かなりおっかなくて窮屈だと思う。けれども、美琴も黒子も伸び伸びとしている様子だし、背景に描かれる風力発電のプロペラも、のどかにみえる。このギャップが、なんとも不気味じゃありませんか? 「デキの良いブロイラーを生産するための学園都市」 『とある科学の超電磁砲』の舞台になっている学園都市について振り返ってみよう。入ってくる子ども達に“能力開発”なるものを施し、

    「学園都市は養鶏場、御坂美琴は極上ブロイラー」 (とある科学の超電磁砲) - シロクマの屑籠(汎適所属)
  • 【シュタインズゲートネタバレ】“鳳凰院凶真”にみる中二病の功罪 - シロクマの屑籠

    Steins;Gate (シュタインズ・ゲート) (通常版) 出版社/メーカー: 5pb.発売日: 2009/10/15メディア: Video Game購入: 28人 クリック: 1,098回この商品を含むブログ (164件) を見る ※この文章は、『シュタインズゲート』のネタバレを含みます。まだやっていない人は読まないほうが良いような気がします。 ビジュアルノベルとして秀逸な出来栄えの『シュタインズゲート』。このゲームがプレイヤーに突きつけた題材はあまりに豊富で、それらすべてに言及するのは難しい。そこでこの文章では、主人公“鳳凰院凶真”こと岡部倫太郎がみせてくれた“中二病”にフォーカスを絞って、触れたいと思う。 (以下、ネタバレ注意。) 『シュタインズゲート』の主人公・岡部倫太郎は、大学生でありながら中二病に憑かれた男だ。自らを“鳳凰院凶真”と名乗り、邪気眼、暴走する右腕、妄想癖といった

    【シュタインズゲートネタバレ】“鳳凰院凶真”にみる中二病の功罪 - シロクマの屑籠
  • さっき秋葉原の電気街を歩いたが、本当に唖然とした - シロクマの屑籠

    さっき秋葉原の電気街を歩いたが、当に唖然とした。 俺は断言するが、あんなアニメ絵の抱き枕を買う奴は馬鹿だ。これは100%断言できる。 何であれがいいと思うの? なんでああいう抱き枕買うの? 当に分からない。あれ絵じゃん。ただの絵だよ? 誰だってあれ見て絵だって言うのは一瞬で分かる。それで欲情するって気で馬鹿なんじゃない? あれがいいっていうのは、頭がおかしいとしか言いようがない、というか、脳が退化してるんだよ。それしか説明がつかない。つまり、人間の女とアニメ絵の女が区別つかなくなってるんだよ。だからいいと思って買う。これは馬鹿としか言い様がないだろう。日の将来は大丈夫か? 前にもちょっと涼宮ハルヒのアニメが出た時、YouTube(こんなもの見たくなかったが)で見たが、なんであんな人気あるんだろう。あとついでにそのハルヒの踊りをオタ女が踊ってるのも見た。これならまあ100歩譲って納得

    さっき秋葉原の電気街を歩いたが、本当に唖然とした - シロクマの屑籠
    tekitouotoko
    tekitouotoko 2009/03/11
    シロクマさんどうした!?と思ったら改変ネタで安心した。
  • 『Fate』にみるヘタレエゴイズムと、それに苛立つ私達 - シロクマの屑籠

    フェイト/ステイナイト[レアルタ・ヌア] (通常版) 出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/04/19メディア: Video Game クリック: 28回この商品を含むブログ (105件) を見る 衛宮士郎の破綻と再生――「Fate/stay night」におけるポストモダン的不安とその超克―― - BLUE ON BLUE(XPD SIDE)跡地 『Fate/stay night』かぁ。懐かしい名前をみかけて色々と思い出した。 『Fate』に出てくるキャラクター達には、「単なる萌えキャラ」として完成しているだけでなく、従来型の物語でも通用するような“奥行き”を感じさせる好人物がかなり含まれていたと思う。だから『Fate』に出てくるキャラクター達が、私は今でも大好きだ。 そんななかで、例外的に嫌いだったキャラクターがいる。 それは、主人公の衛宮士郎だ。 彼は、全てを救おうと願う。

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  • 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』にみるオタクナルシシズム - シロクマの屑籠

    俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫) 作者: 伏見つかさ,かんざきひろ出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2008/08/10メディア: 文庫購入: 31人 クリック: 1,322回この商品を含むブログ (475件) を見る 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』(略して『俺妹』)という作品が、ライトノベル界隈で話題になっているようだ。売れ行きのほうもけっこうなものらしく、地方の国道沿いの書店でも見かけるようになってきた。 さて、この『俺妹』という作品、オタク向けの消費コンテンツとしてみればかなりあざとい。オタクのナルシシズムを充たすうえで最適のキャラクターと物語が展開されている。オタクな自意識・オタクな後ろめたさを持った読者を、気持ちの良いナルシシズムの境地へといざなう、魔法のライトノベルとさえ言えるだろう。 「ところで、ナルシシズムって何?」という人もいるか

    『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』にみるオタクナルシシズム - シロクマの屑籠
    tekitouotoko
    tekitouotoko 2009/02/06
    俺がこの作品に感じている気持ち悪さはこれかな。
  • 愚かさとインターネット----情報へのアクセシビリティは“愚者”に何をもたらすか - シロクマの屑籠

    http://d.hatena.ne.jp/RPM/20081026/1224958362 いまや、“愚者”を世界から守る壁は存在しない。 情報機器とインターネットの発達や、都市化・都会化したライフスタイルは、“愚者”が世界に直接アクセスする機会を増大させる。愚かな行動が可視化されるだけでなく、愚かさをオープンに発揮する機会そのものも、おそらく増大してしまう。 かつて、“愚者”は世界に直接曝されることは無かった。テレビやラジオや新聞広告といった情報に右往左往することはあったし、それらがもとで馬鹿をみることも無くは無かったが、大きなメディアから与えられる情報にはある程度のフィルタリングと、品質の保証が期待できた。少なくとも、“嘘を嘘と見抜けない人には難しい”というほどではなかった。また当時は、メディアを通して何かを発信する機会も、メディアに向かって行動する機会も少なかったので、“愚者”の側が

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  • オタクの葛藤をかわいく映す、映し鏡としての『らき☆すた』 - シロクマの屑籠(汎適所属)

    らき☆すた (6) (角川コミックス) 作者: 美水かがみ出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2008/09/10メディア: コミック購入: 9人 クリック: 82回この商品を含むブログ (172件) を見る 『らき☆すた』の六巻が平積みにされていたので、買ってさっそく読んでみた。相変わらず、「あるあるー」と思うネタ満載で楽しかったわけだが、ちょっと引いた目線で眺めると、ネタのそれぞれが現役女子高生にとっての「あるあるー」ではなく、(僕自身も含めた)オタク男性諸氏にとっての「あるあるー」に照準づけされたものであることに、微かな寒気を感じた。例えばコンプティーク以外に出張して書かれた四コマ----月刊あすか用に書かれた四コマ----などは、明らかに異なる読者層にとっての「あるあるー」を提供できるように調整されていて、そこら辺のあざとさというか抜け目無さが、非常

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  • “シェリルのパンティ騒動”とマクロスFの目眩 - シロクマの屑籠

    マクロスF (フロンティア) 1 [DVD] 出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2008/07/25メディア: DVD購入: 5人 クリック: 108回この商品を含むブログ (139件) を見る 自分はアニオタ専攻ではないので、マクロスFは少し周回遅れの形でみている。それにしても、興味深く勉強になるアニメだ。マクロスという、昭和を懐古したくなるような古いワイン樽に、21世紀の新しいアニメ技術・アニメ作法という葡萄酒を注いでみたら、マクロスFという新旧ごちゃ混ぜの風変わりな逸品が出来上がった。そんな風に思いながら、みている。 なかでも抜群にクラクラしまくったのは、第八話における“シェリルの下着騒動”だ。これは、シャワーの後に一人歩きした*1シェリルの下着を巡って----それもヒラヒラとひらめく下着を巡って----学園の生徒一同が七転八倒する騒動だ。この、騒動をみているうちに僕は

    “シェリルのパンティ騒動”とマクロスFの目眩 - シロクマの屑籠
    tekitouotoko
    tekitouotoko 2008/08/31
    結局、あのときシェリルはノーパンで学校を駆け回ってたのだろうか。
  • 『ゼロ年代の想像力』という“スタート地点” - シロクマの屑籠

    (※この文章は、それほど多くはネタバレを含みません。ネタバレを踏まえた文章は、後日何かの形で書くと思います) ゼロ年代の想像力 作者: 宇野常寛出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/07/25メディア: ハードカバー購入: 41人 クリック: 1,089回この商品を含むブログ (264件) を見る ゼロ年代の想像力をやっと読み終わった。僕は評論というジャンルがどういうものなのかをよく知らないので、これが文芸評論としてどういう出来映えなのかは分からない。なので、作品論を通して現代社会のコミュニケーションやメンタリティを描写しようとした試み、という風に僕は読んでいたし、その限りでは非常に挑発的な、面白い問題提起だと思った。 個人的には、引っかかるところも幾つかあった。例えば宇野さんが美少女(ポルノ)メディアと呼称する、一連の美少女コンピュータゲームの分野に関する記述をみても、Fate

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