プラスチックの部材を製造する手法のひとつ「真空成形(バキュームフォーミング)」は、私たちの生活をさまざまな場面で支えています。ラヤマパックは1962年の創業から真空成形を専門としている企業。数百~数十万以上のロットを基本とする大規模な業務を手掛けていますが、2014年に卓上サイズの真空成形機を開発すると、世界中のMaker Faireに出展し大きな注目を集めるようになりました。 BtoBビジネスからMakerを対象としたマシンの開発に至った経緯を伺うと、日本の町工場が置かれた現状と、ものづくりにかける思いが見えてきました。(撮影:越智岳人) 私たちのそばにある「真空成形」 皆さんはこんなかたちの透明なプラスチックパックを目にしたことはありませんか? 内容物に合わせた凹凸のある形状が特徴的なこれらのパッケージは、台紙に圧着された「ブリスターパック」やプラスチックの端を折り曲げて台紙を挟み込む
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