『82年生まれ、キム・ジヨン』以来、韓国文学が日本でブームになっている。 一方、韓国のウェブ小説はカカオジャパンが運営するマンガアプリ「ピッコマ」上で『俺だけレベルアップな件』『捨てられた皇妃』など数作が翻訳配信されているものの、一般的な知名度はまだない。 しかし、韓国コンテンツ振興院によると韓国ウェブ小説市場は、2018年には推計4300億ウォン(約430億円)を突破し、いまだ拡大を続けている(KOCCA JAPAN BUSINESS CENTER「KCBニュース」「vol.18」,2019.10.18)。 日本のウェブ小説市場の統計はないが、たとえば文庫本のライトノベルの推定販売金額は2019年で143億円(『出版指標年報2020年版』出版科学研究所)。ウェブ小説書籍化の主戦場は文庫ではなく単行本だが、文庫のラノベと足しても430億円もないのではないか。 2018年の韓国のGDPは1.