1兆円を盗んだ男 仮想通貨帝国FTXの崩壊 (日本経済新聞出版) 作者:マイケル・ルイス日経BPAmazonこの『1兆円を盗んだ男』は、『マネー・ボール』や『最悪の予感』で知られるマイケル・ルイスの最新作。彼がテーマに選んだのは暗号資産取引所FTXを立ち上げ莫大な富を築いたのち、2022年に逮捕されてしまった男サム・バンクマン=フリードだ。 マイケル・ルイスといえば複雑な題材であっても見事に筋の通ったストーリーに仕立て上げるノンフィクションの名手として知られている。しかし、本書ではさすがにそうもいかなかったらしい。20代で長者番付にも名を連ねた暗号資産の若き天才に幼少期から迫る──というプロローグから、マイケル・ルイスの取材中にFTXは破産。 その後、サムはFTXの破産と関連した詐欺やマネーロンダリングを含む7つの罪で有罪の判決が出て、禁錮25年、110億ドルの資産没収が言い渡されてしまう
![無限大のドルを求めた果てに犯罪者になった男の転落記──『1兆円を盗んだ男 仮想通貨帝国FTXの崩壊』 - 基本読書](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d784cb3760077e4cb7959f2a03ee95007d7431a8/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fm.media-amazon.com%2Fimages%2FI%2F41YB%2B1spf8L._SL500_.jpg)