近頃、書店の売り場を訪れると、イラスト付きの文庫小説が売り場を席巻していることに気が付く方も多いのではないだろうか。イラスト付きの文庫小説といえば、いわゆるライトノベルが主流とされているが、また新たな勢力が席巻し、出版界のトレンドになりつつある。 その筆頭は、なんと言っても『ビブリア古書堂の事件手帖』(三上延、メディアワークス文庫)だろう。古書店の美女が本にまつわる謎を解く「ちょっと軽め目のミステリー」で、シリーズ累計で550万部越えの大ヒット作で、ドラマ化もされた。また、喫茶店の女性バリスタが謎を解く『珈琲店タレーランの事件簿』(岡崎琢磨、宝島社文庫)は120万部と、出版不況が続く業界的にも無視できないジャンルとなっている。 こうした小説本は、いったいどのような内容で、どんな読者層にリーチしているのだろうか。実際に手に取って見ると、大まかな傾向が見えてくる。「いわゆる萌え志向のライトノベ
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