かつて、原子炉圧力容器の設計に関わり、国会事故調の委員も務めた田中三彦氏昨年12月、福島第一原子力発電所4号機プールに残っていた使用済み核燃料の取り出し作業がすべて完了した。 作業を行なった東京電力は「大きな前進」とし、各メディアも「ひとつの節目を迎えた」と報じたが、廃炉に向けての道のりはいまだ険しいまま。 福島第一原発4号機などの原子炉圧力容器の設計に関わり、内実を知り尽くす田中三彦氏が、今後に待ち受ける困難を解説する! * * * ●トレンチ止水の問題 福島第一原発の汚染水は完全にコントロールされている―。安倍晋三首相がIOC(国際オリンピック委員会)総会の壇上で、そう大見えを切ったのは2013年9月のことでした。 しかし、汚染水の完全なコントロールなど大ウソです。 福島第一原発を廃炉にするには、一日約300tずつ増える汚染水を除去しなければいけない。そのため、東京電力は原発の周りの土
![福島第一原発4号機の設計者が断言! 「“汚染水の完全コントロール”は大ウソ」 - 社会 - ニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2941e0ee95aae5d01a07e170e23d7a00e4317f7e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwpb.shueisha.co.jp%2Fnews%2Fsociety%2F2015%2Fimages%2F2015%2F02%2F027355ffa2648ead30656bd276e9bfa4_472baeba3834abf53ad60bc4ca8a3a72.jpg)