きゅうせいさんざいせいのうせきずいえん(エーディーイーエム) 急性散在性脳脊髄炎(ADEM) 最終更新日:2022/01/04 概要 急性散在性脳脊髄炎(ADEM)は、脳、脊髄の神経に炎症が起きて神経の被膜が傷つき、中心部分がむき出しになってしまうことで、さまざまな症状が出る病気です。まれな病気で、日本の全国的な調査(2004~2007年)による罹患率は、人口10万人当たり0.8人で、子どもに多い病気です。ウイルス感染後やワクチン接種後に起きることが多いとされています。重い後遺症を残す場合も多く、死亡率も高い疾患です。同じような神経の病気でよく似た症状を示す病気では多発性硬化症が知られています。多発性硬化症は頻繁に再発を繰り返す病気ですが、急性散在性脳脊髄炎は比較的再発が少ない病気です。それでも、約1割程度は3ヵ月以上たってから再発することがあるとされています。 原因 急性散在性脳脊髄炎は