写真:御厨慎一郎 <<なぜ消費増税を実行しなければいけないのか? 財務省が主張するその理由が、かつてと変化していることにお気づきだろうか。以前は財政再建のため、今は社会保障のため。 嘉悦大学教授の高橋洋一氏は、「"財政再建のための増税"はウソのメッキが剥がれつつため、看板を付け替えた」と語る。しかしながら、その「社会保障のため」という理由にも、財務省のまやかしが潜んでいるという。 高橋洋一氏の著書『「消費増税」は嘘ばかり』より、この点について言及している一節を紹介する。>> ※本稿は、2月17日(日)発売予定の高橋洋一著『「消費増税」は嘘ばかり』(PHP新書)より抜粋・編集したものです 社会保障制度は税方式ではなく「保険方式」である 増税論者は長年、「財政再建のために消費税を増税する」という主張を続けてきました。しかし「消費税率を上げても財政再建できない」「まず経済成長を図るべきだ」という