格下のニュージーランドに勝ち点3をあげられず、しぶい表情でピッチを後にするイタリアのカンナバロ=20日、(AP) 大会10日目が終わり、欧州強豪国の不振が目立つ。主要メディアに踊る「欧州の危機」の見出し。一方で、南米チームは順調に勝ち点をあげ、くっきりと明暗がわかれている。アフリカ大陸初のW杯決勝トーナメントは南米を軸に繰り広げられそうだ。 前回覇者のイタリアは2引き分け。過去3度の優勝を果たしているドイツは1勝1敗、そして、得点王候補のルーニー率いるイングランドも2引き分け。欧州サッカー大国は格下とされていたチームに勝ちを取りこぼし、どの国も一次リーグ敗退のがけっぷちに追い込まれている。 華麗な“シャンパンサッカー”で1998年優勝、前回準優勝を果たしたフランスはチームの内紛で、すでに一次リーグ敗退が濃厚。首脳陣に反旗を翻したFWの柱、アネルカの強制帰国は、サッカーという枠組みからはずれ