団塊の世代の高齢化にともない、日本社会は、2007年以降60歳以上の高齢者人口が急増する。一方で、少子化の流れも深刻で、2015 年に高齢労働力人口が340万人増加するのに対し、若年労働力人口は340万人減少する見通しであるという(厚生労働省職業安定局推計、2002年7月)。 高齢人口の急増と若年人口の減少が、同時かつきわめて短期間に起こるという事態は、長い日本の歴史においても初めてのことである。かつて経験したことのない就業構造の大規模な地殻変動が、今まさに起こりつつある。このように、本格的な少子高齢化社会はすぐ目の前に来ているのであり、他人事で済ませるわけにはいかなくなってきた。こうした大規模な地殻変動を目の当たりにして、日本の社会はどこまで体制的な準備を整えているだろうか。 最近は、60歳といっても、老齢と呼ぶのがはばかられるほど元気で活力に満ちた人たちが珍しくない。このような人たちが
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