2012.12.13 書評 芸人という星たちが 織りなす星座を描きました 文: 水道橋博士 (芸人) 『藝人春秋』 (水道橋博士 著) 12月に上梓した『藝人春秋』はボクが50歳になったことを記念し芸人を「引退」する覚悟で書き始めました。 ボクがビートたけしの存在に出会って現実という「この世」から飛び出し芸人として芸能界という「あの世」に身を置くようになって30年近く経ちます。その間、ボク自身が芸能人とはいえ、むしろ芸能界の潜入ルポライターを自覚して、その出会いと別れの物語を描いたのがこの作品です。師匠である北野武はもとより、松本人志、爆笑問題、草野仁、東国原英夫、古舘伊知郎、ホリエモン、テリー伊藤など綺羅星の如くの芸能人が織りなす星座のような人物伝ですが、偶然に見えることは全て必然で物語という架空の線で結ばれていきます。そこを書くことは常にボクのテーマです。 一応、この概念を説明しておく