日本記念日協会が定める「ディスコの日」(22日)に合わせたイベント「Flower Disco21」が21日、東京都中央区銀座のライブハウスで開かれた。手軽に体を動かして踊れるレッスンなどのプログラムもあり、中高年でにぎわった。 高齢者向け「シルバーディスコ」の普及などに取り組む「DJ OSSHY(オッシー)」こと押阪雅彦さん(58)らが催した。会場には、大きな花のモニュメントが置かれ、花をイメージした鮮やかな映像で「花園」の雰囲気を演出した。花絵師の藤川靖彦さん(63)が手掛けた。
山田洋次監督(91)=写真=の90本目となる映画「こんにちは、母さん」が公開中だ。好きな人ができてそわそわする母親に戸惑う中年の息子の苦悩に、情に厚く温かい下町の人間模様が交錯する。山田監督は「男性にとって母親の恋は、分かってはいても納得ができない。そこにストラグル(苦悩)、ドラマがある」と語る。(石原真樹) 久しぶりに東京下町にある実家に顔を出した昭夫(大泉洋)。母親の福江(吉永小百合)は足袋職人だった夫を亡くしてひとり暮らしだが、様子がおかしい。実家はホームレス支援のボランティア団体の事務局になっており、出入りする仲間のひとり、教会の牧師(寺尾聡)と福江の間に親密な空気が漂う。昭夫の娘(永野芽郁)や昭夫の同僚(宮藤官九郎)まで実家に現れ、離婚問題や大手企業の人事部長としての職務に苦しむ昭夫の心をかき乱す。 原作は永井愛の舞台。山田監督は2001年の初演直後に映画化を企画したがうまくいか
全国でお化け屋敷を企画・設営する栃木県佐野市田沼町の丸山工芸社による夏行事「怪談 お化け屋敷」が二十三日、道の駅「どまんなかたぬま」(同市吉水町)で始まる。コロナ禍の影響で四年ぶりの開催となる今回は、原点回帰して「四谷怪談」がテーマ。柳誠社長(78)は「県内一暑い佐野の夏にぴったりの、背筋が凍る体験を提供する」と意気込む。八月二十七日まで。(梅村武史) 息遣いが聞こえてきそうな「生(いき)人形」と機械仕掛けを駆使した昔ながらのお化け屋敷が同社の真骨頂。江戸時代から伝わる「牡丹(ぼたん)灯籠」「番町皿屋敷」などの古典怪談を題材に音や振動、風、光で恐怖を演出する。県伝統工芸士でもある同社三代目の柳社長が作る「生人形」は表情に情念や悲哀がこもり、引き込まれるような怖さがある。 同社は一九二二(大正十一)年、柳社長の父が創業。当初は人形芝居などで全国を回っていたが、昭和初期に取り組んだお化け屋敷が
【ワシントン=浅井俊典】バイデン米政権は30日、新型コロナウイルス感染拡大に対処するための国家非常事態宣言を5月11日に終了すると発表した。国内の感染状況が落ち着いてきたためで、2020年から3年間続く非常事態を解除して社会の正常化を進める。一方で医療現場の混乱が懸念されるとして、数カ月の移行期間を設けた。 米疾病対策センター(CDC)によると、米国の累計の感染者数は1億人超で、死者数は約110万人を数える。現在もオミクロン株派生型「XBB.1.5」が拡大しているが、1週間当たりの感染者数は昨年1月下旬の約560万人をピークに減少。今年1月25日までの1週間の感染者数は約29万人にとどまっている。 米国ではワクチン接種や検査キットの配布を無料で実施しているが、宣言の終了後は自己負担が発生する可能性がある。米紙ニューヨーク・タイムズは当局者の話として、宣言の終了は病院や保健機関などに大きな影
「逝きし世の面影」などの著作や、作家の故石牟礼道子(いしむれみちこ)さんの執筆活動を長年支えたことで知られる日本近代史家の渡辺京二(わたなべ・きょうじ)さんが二十五日、老衰のため死去した。九十二歳。京都市出身。葬儀・告別式は二十七日午後一時から熊本市東区健軍四の一七の四五、真宗寺で。喪主は長女山田梨佐(やまだ・りさ)さん。 小、中学生時代を北京や旧満州(中国東北部)の大連で過ごし、戦後に熊本へ。法政大を卒業後、日本読書新聞の編集者を経て、一九六五年に熊本で雑誌「熊本風土記」を発刊。石牟礼さんの代表作となる「苦海浄土(くがいじょうど)」の初稿を掲載した。 七九年に「北一輝」で毎日出版文化賞を受賞。幕末から明治初期に日本を訪れた外国人の手記を引きながら、日本にとって「近代」とは何だったのかを問いかけた九八年刊行の「逝きし世の面影」で和辻哲郎(わつじてつろう)文化賞を受賞した。そのほか大仏次郎(
中古品の買い取り・販売を手がけるゲオホールディングス(HD)が音楽CDの買い取り受け付けを終了した。背景にあるのは、音楽の聴取方法の変化だ。CD販売が始まってから40年。アナログレコードの人気が再燃する中、CDが取り残されているのはなぜなのか。(山田祐一郎) 「年々、インターネットが普及し、サブスクリプション(定額制)をはじめとした音楽配信が広がったことが一因となり、このような結論となった」。昨年9月末でCDの買い取り受け付けを終了したゲオHDの広報担当者はこう理由を説明する。同社では、1990年から中古CDの取り扱いを開始し、2003年くらいまでが買い取り、販売のピークとなっていたが、その後は減少が続いているという。DVDとブルーレイディスクの買い取り・販売と、レンタルCDは今後も継続する。 CDが発売されたのは、1982年10月1日。直径30センチのアナログレコードと比べ、12センチと
「コロナ禍で仕事がなくなり、初めて住所不定になった。こんなに追い込まれるとは思いもしなかった」。東京五輪の開幕を六日後に控えた七月十七日、都庁前の食品配布会場に来ていた男性(57)が語り出した。五月からネットカフェを転々としているという。 二年ほど前まで、十年間以上、通信業界で派遣社員として働いていた。「責任のある仕事を任された。でも一人で抱え込んでしまう性格や、深夜までの残業が続いたことで倒れてしまった」。うつ病と診断され、次第に働けなくなった。 その後は、食いつなぐために清掃やコールセンターの仕事をしたが「生きがい」が見つからなかった。昨年一月、やけになって大量の睡眠薬を一気に飲み込んだ。倒れているところをバイト仲間に発見され一命を取り留めた。今は、二カ月で十万円ほどが支給される障害年金をやりくりして暮らしている。
新型コロナウイルスの急激な感染拡大が続く中、東京都医師会の尾崎治夫会長(69)が本紙のインタビューに応じた。「医師会として病院、診療所が一丸となり、コロナ診療に全力であたっている」とした上で、政府のコロナ対策や国会での与野党の議論を「もっとやることがあるはずだ」と指摘。東京五輪が感染増に影響したとの見方を示し、24日に開幕するパラリンピックについては「このような感染状況では無理だと思う」と開催に疑問を呈した。(聞き手・松尾博史)
東京パラリンピックの公式アートポスターを担当した画家山口晃さん(51)が、制作依頼を受けて発表するまでの顚末をまとめた漫画を描き、インターネット上に公開している。ユーモラスな絵柄で五輪への疑問や抵抗などを盛り込み、単なる祭典で終わらせたくない葛藤と胸の内を明かす。(池田知之)
東京五輪で日本選手の活躍が続く中、都内での新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。東京の新規感染者は31日、4058人で最多を更新。都は感染者の半数を占める20代や30代、重症者が多い50代を中心に外出自粛などの呼び掛けを強める。しかし、週末夜の新橋ではサラリーマンらが五輪中継を見ながらグラスにビールを注ぎ、休日の原宿は大勢の若者たちでにぎわっていた。(米田怜央、山口登史)
東京都の小池百合子知事は28日、都庁で報道陣の取材に応じ、新型コロナウイルスの新規感染者数が27日に過去最多の2848人となり、増加傾向に歯止めがかからないことについて「ワクチンを、ぜひ若い方も打っていただきたい」と接種を呼び掛けた。 小池知事は、ワクチンを受けた高齢者が感染し重症になる割合が大幅に低下していることに言及した上で、「逆にワクチンを受けていないけれど、重症、中等症になる若い世代が増えている」と指摘。「若い方々の行動パターンが、鍵を握っている。自分がよければではなくて、結果として人にうつすと、医療体制が逼迫(ひっぱく)する。去年の夏も、年末も、お正月も、ゴールデンウィークもなく、ずーっと頑張っている医療従事者のことも考えていただきたい」と協力を訴えた。 医療体制にかかっている負荷についての認識については「基本的に、3つの柱でやっている。自宅、ホテルなどの宿泊療養施設、そして病院
23日の東京五輪の開会式で、ショーの演出を担当する小林賢太郎氏が解任された問題で、開会式のあり方を検討していた東京五輪・パラリンピック組織委員会は22日、予定通り実施すると発表した。 組織委は「本日、小林賢太郎氏を解任したことを踏まえ、改めて開会式の演出内容を精査しましたが、演出内容は様々な分野のクリエーターが検討を重ねて制作したものであり、小林氏が具体的に一人で演出を手掛けている個別の部分は無かったことを確認しました」と説明。「開会式については、予定通り実施する方向で現在準備を進めています」と発表した。
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