日本が世界に誇る産業のひとつ、「アニメーション」。96年には『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(監督:押井 守)がアメリカ「ビルボード」誌のセルビデオ部門で1位を獲得。記憶に新しいところでは、2004年に『イノセンス』(監督:押井 守)が日本アニメーション作品として初めてカンヌ国際映画祭コンペティション部門にノミネートされた。これらを筆頭に、世界が賞賛する作品を生み出し続けているアニメーション製作会社「プロダクション I.G」を率いるのが石川光久48歳。今回は、次々に業界の常識を打ち破り、「アニメーションビジネスを変えた男」と呼ばれる石川氏に、なぜそうすることができたのか、そして「働くということ」について聞いた。 カンヌ国際映画祭の会場にて。左から石川社長、押井守監督、音楽を担当した川井憲次氏(石川社長がプロデューサーを務めた『イノセンス』が日本アニメとして初めてカンヌ国