住宅棟は雁行状にレイアウトされ、その間をクランク状に小径が巡る。コーナーには住人が自然にたまりやすく、交流の場になる。2008年度グッドデザイン賞受賞 物件名:アトラス江戸川アパートメント 所在地:新宿区新小川町 竣工年:2005年 総戸数:232戸 2000年代 100~299戸 前身は同潤会が最後に建てた集合住宅「江戸川アパートメント」 日本の集合住宅の歴史をひもとくとき、「同潤会」は不可欠な存在だ。 同潤会は、1923年(大正12年)の関東大震災の住宅復興を目的に設立された財団法人だった。同潤会アパートは、当時極めて珍しかった鉄筋コンクリート造の建物に、ガスや水道、水洗便所を備えた集合住宅で、それまでの日本にはなかった新しい住居様式を提示した。およそ10年間で東京と横浜、計16物件、総計約2800戸が供給されている。 同潤会の代表的な住宅のひとつだった青山アパートメント。2003年に