試合終了後、挨拶に来た関学大の主将、副将に一礼する日大・内田正人監督=5月6日、東京・アミノバイタルフィールド いつもなら、試合後挨拶に来た相手チームの主将、副将と握手をして、ひと言声をかける関学大の鳥内秀晃監督が、一礼しただけで手を差し伸べなかった。 ライバル日大の「変質」に、憤りと戸惑いを感じているように見えた。 5月6日、東京・アミノバイタルフィールドで行われた日大と関学大の春の定期戦。昨年12月の全日本大学選手権決勝(甲子園ボウル)の再戦となった定期戦は、今年で51回目になる。 昨季、27年ぶりの大学王者になった日大が宿敵を迎えた「赤と青」の対決には、約3000人収容のスタンドに大勢のファンが詰めかけた。 好ゲームが期待された一戦は、開始早々不穏な空気に包まれる。関学大の最初の攻撃シリーズだった。 日大の守備ライン(DL)の選手が、パスを投げ終えて無防備になっている関学大の2年生Q