「『岸辺露伴は動かない』実写化決定、主演は高橋一生、脚本は小林靖子」。本情報が発表されたとき、多くの“ジョジョファン”が期待に胸を膨らませた。なぜなら、以前からジョジョ好きであることを公言していた高橋が露伴を演じること、そして原作を見事に昇華したアニメシリーズを手掛けた小林靖子が脚本を担当するからだ。『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの中でも屈指の人気キャラ・岸辺露伴を実写として、いかに構築したのか。小林靖子にその脚本術を聞いた(編集部)。 “実写に落とし込める”描写にするために ーーまずは実写化が決まった時の感想を教えてください。 小林靖子(以下、小林):最初に話をいただいたときは、実写、しかもNHKさんでということでびっくりしました。結果として、短編で短期の放送に向いているお話でとてもよかったんじゃないかなと思います。 ーーNHKでの放送ということで、脚本化するに当たって意識された部分は