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旅に関するtetsu_1895のブックマーク (205)

  • ヤズドの旧市街を走るバイク | 写真とエッセイ by awazo.com

    この町の歴史は古く、3000年前にはもうすでに人が住んでいたらしい。その旧市街の路地を歩いていた。屋根で覆われた路地は薄暗く、所々に開いている穴から日差しが差し込んでいるだけだった。人通りも少ない。ほとんど地元の人と行き会えないのだった。 そんな路地を歩いていると、どこからともなくエンジン音が聞こえてきた。エンジン音は徐々に近づいてくる。しばらくすると、一台のオートバイが物凄いスピードで僕の前を通り過ぎていった。バイクがどこかへ走り去ってしまうと、僕は再び静寂に包まれた。

    ヤズドの旧市街を走るバイク | 写真とエッセイ by awazo.com
  • ベンチェー川に係留されている船の船首には丸い瞳が描かれている | 写真とエッセイ by awazo.com

    ベンチェー川の岸辺に何隻もの貨物船がたゆたっていた。ベンチェーの町はメコンデルタにおける海運の中心地のひとつなので、川岸には海運を担っている船たちが何隻も係留されているのだ。面白いのは停泊しているどの船の船首にも、瞳が描かれていることだ。丸くて可愛らしい瞳で、船首はまるで小動物の顔のようになっている。 真正面からその顔を眺めていると、この動物は次の船出を心待ちにしているように見えてくる。まだ見ぬ世界に赴くのは、心躍るような経験であると同時に不安も脳裏によぎるだろう。でも、このような瞳があればどんなに深い霧の中でも航路を見分けることが出来るに違いない。

    ベンチェー川に係留されている船の船首には丸い瞳が描かれている | 写真とエッセイ by awazo.com
  • ボーイッシュな女の子のハニカミ | 写真とエッセイ by awazo.com

    この子は道端い腰を下ろしていた。歩いていると、ふと目が合ったので写真を撮らせてもらうことにした。カメラを向けると、はにかんで視線を逸らす。 写真を撮っている間ずっと、この子は男の子だと思っていたけれど、よくよく見るとこの子は左の鼻の穴にピアスをしている。この辺りで鼻にピアスをするのは女性の慣習だ。ベリーショートで男の子のような出で立ちだったけれど、この子は女の子だったのだ。とてもボーイッシュな女の子だった。

    ボーイッシュな女の子のハニカミ | 写真とエッセイ by awazo.com
  • ベトナムの高校生カップル | 写真とエッセイ by awazo.com

    ベンチェーをブラブラと歩いていたら、高校生のカップルと出会った。ふたりとも学校の制服を着ていた。男子用の制服は日人の僕から見ると、いたって普通だ。白いワイシャツに何の変哲もないスボンを穿いていて日の高校生と変わりない。それとは対照的に女子用はエキゾチックだ。アオザイが制服なのだ。ベトナムで女子高生の制服といえばセーラー服ではなく、外国人にはエキゾチックに見えるアオザイと相場が決まっているのだ。 アオザイというと、女性がまとうものというイメージがあるけれど、もともとは王政時代の官吏が着ていた制服なのだそうだ。つまり着ていたのは男性ということ。現在の女性用アオザイの細身でスリットの深いデザインはフランス領時代に改良されたものらしい。チャイナドレスといい、アオザイといい、西洋人が絡むとちょっとエッチな雰囲気になってしまうのは気のせいだろうか。 もともとは官服だっただけに男性用のアオザイもある

    ベトナムの高校生カップル | 写真とエッセイ by awazo.com
  • 揚げものの屋台で働く青年 | 写真とエッセイ by awazo.com

    青年が道端の屋台で黙々と働いていた。前には鍋だとかボウルが置かれていて、煌々と太陽が照りつける中で、青年は揚げものを作り続けているのだった。使っている燃料は練炭のようだ。強い火力を求めるなら炭が一番なのだろう。ボウルの中には材が入っているのが見える。そして、青年はかき混ぜていた。 何を作っているのかはよく分からなかったのだけれど、おそらくはサモサだろう。インド亜大陸ではポピュラーな軽だ。町を歩いていると、そこら中にサモサを売っている屋台を目にするのだった。

    揚げものの屋台で働く青年 | 写真とエッセイ by awazo.com
  • 馬面の肉屋が丸太のまな板の上で肉をさばいていた | 写真とエッセイ by awazo.com

    口髭を蓄えた馬面の男が道路脇の小屋の中にひとりでいるのが見えた。男は肉屋だった。丸太で作った大きな俎板をどしんと前に据え、手には包丁が握られている。ちょうど肉片を細かく刻んでいるところだった。俎板の上には切り刻まれた肉片が転がっている。僕が目の前に立つと、男は包丁を持っている手を止めて気難しそうな顔で一瞥した。 何枚か写真を撮り終えると、男は何事もなかったかのように仕事を再開した。男は忙しいようで、暇な異邦人の相手をするような暇は無いようだった。冷房設備なんてものはないから、どんどんとさばいていかないと肉が傷んでしまうのかもしれない。

    馬面の肉屋が丸太のまな板の上で肉をさばいていた | 写真とエッセイ by awazo.com
  • 線路脇でトランプをする男たち | 写真とエッセイ by awazo.com

    線路脇にあった木陰の下に5人の男たちが輪になって腰を下ろしていた。みなカードを手にしている。トランプに興じていたのだった。仕事の無いときに、トランプをしてやり過ごしている大人たちを見かけるのは、この国では珍しいことではない。お金もかからないし、格好の暇つぶしだろう。 男たちに近づいていくと、一斉にこちらを見てトランプは一時中断になった。トランプをしている男たちをしばしば見かけるのだけれど、何のゲームをしているのは残念ながら分からないことが多い。ここでも、男たちが興じていたゲームは何なのかは分からなかった。

    線路脇でトランプをする男たち | 写真とエッセイ by awazo.com
  • ピースサインと笑顔 | 写真とエッセイ by awazo.com

    一日の散歩を終えてホテルに戻る途中に、楽しそうな子どもたちが集まってきた。僕は瞬く間に囲まれたのだった。子どもたちはカメラに興味津々で、写真を撮ってもらいたいのだ。子どもたちは僕にまとわりつきながら、一斉にピースサインをしながら笑っている。 この子たちの家は僕の泊まっていたホテルのすぐ近くにあったので、朝にホテルを出る時と夕刻にホテルに戻るときには必ず会っていた。そして、僕を見つけると遊んでいるのを止めて僕のところにやって来るのだった。それは日々のお決まり事のようだった。

    ピースサインと笑顔 | 写真とエッセイ by awazo.com
  • お父さんの腕の中の鋭い視線 | 写真とエッセイ by awazo.com

    人混みの中をひとりの男が歩いていた。幼い息子を腕の中に抱えながら歩いていた。お父さんの顔は見えなかったけれど、男の子の顔は見える。とても鋭い目つきをしていた。一体何をそんなに睨んでいたのだろうか。 お父さんの腕の中という安全地帯にいる男の子の態度は強気のようだ。お父さんと一緒にいる限り、何も恐れることはないと思っているのだろう。でも、それほど遠くない未来に独り立ちしなければならない時が、この男の子にもやって来るのだろう。

    お父さんの腕の中の鋭い視線 | 写真とエッセイ by awazo.com
  • 肉屋と山羊の頭 | 写真とエッセイ by awazo.com

    男は肉屋だった。小さなお店の店先に腰を下ろして客が来るのを待っているのだった。傍らには木製の俎板があって、上には包丁が置いてあるのが見える。 ここでは、山羊は解体されるやいなや直ぐに店先に並べられて売られるのだった。寝かしたりする習慣はないのだ。もっとも保存しようにも冷凍設備がないから仕方が無いのだろう。ガランとした店の天井からは山羊の胴体がぶら下がっていた。そして、男の横にはさばいた後に残った山羊の頭が三つ転がっていた。

    肉屋と山羊の頭 | 写真とエッセイ by awazo.com
  • 田舎道を大きな牛が悠々と歩いていた | 写真とエッセイ by awazo.com

    道を歩いていると、向こうから1頭の牛が歩いてくるのが見えた。牛は我が物顔で青空の下を歩いている。天気が良かったから僕と同じように散歩をしている最中なのかも知れない。 僕はひとりで歩いている牛に釘付けになったのだけれど、地元の人は誰も気に留めていないようだった。ヒンドゥー社会において牛は崇拝の対象だ。だから、道のど真中を歩いていても誰も気にしないし、邪魔することもない。牛は悠々と歩いていく。僕の横を通り過ぎて行く時にも、僕に一瞥をくれることなんて絶対にないのだった。

    田舎道を大きな牛が悠々と歩いていた | 写真とエッセイ by awazo.com
  • アーチと壁と人影 | 写真とエッセイ by awazo.com

    メクネスにある王都のエリアは高い壁で囲まれている。僕は壁に沿って歩いていた。ここは王都のエリアと一般庶民の住む住宅街の境だ。王都側は整然とされているけれど、住宅街側は、迷路のような路地が広がっている。日差しが強かった。壁際には日陰になっている場所は殆ど無い。 ケミス門のところまでやって来た僕は日陰に立ち止まってちょっと休むことにした。この門も他のゲートと同じように馬蹄形のアーチの形になっている。モロッコではいたるところに馬蹄型が散りばめられている。日陰に立ち止まったまま、真っ直ぐに伸びている壁を見ていると、壁際を歩いているふたりの女性の姿が見えた。

    アーチと壁と人影 | 写真とエッセイ by awazo.com
  • 鳴沙山の駱駝 | 写真とエッセイ by awazo.com

    敦煌郊外にある鳴沙山には美しい砂漠が広がっている。草木が育たない荒野は世界のあちらこちらにあるけれど、ここのようにイメージ通りの砂漠は少ない。サラサラの砂が一面に広がる風光明媚な鳴沙山は観光名所になっていて大勢の観光客が訪れている。そして、その観光客目当てに商売している人も大勢いるのだった。 何頭もの駱駝が用意されていて、またがりながら砂丘を行くサービスも観光客相手の商売のひとつだ。砂の海を往くキャラバンの気分を味わえる。わずかな時間でもシルクロードを旅する気分に浸れるのだ。 待機している駱駝を見ていると、そのうちの1頭があくびをしていた。来る日も来る日も観光客を載せて砂丘を歩くのに辟易しているのかもしれない。

    鳴沙山の駱駝 | 写真とエッセイ by awazo.com
  • 道端の赤ん坊 | 写真とエッセイ by awazo.com

    道端では大勢の露天商が商売をしていた。おそらくトンレサップ川で採ったのだろう魚やら、野菜やらを売っている。露天商のほとんどは女性だった。この辺りでも、このような商売をするのは女性と相場が決まっているようだ。 そんな露天商の中に、赤ん坊を抱えながら働いている人がいた。売り物が入った籠を前に置いて、赤ん坊をあやしながら働いている。そして、赤ん坊は楽しそうに笑っていた。賑やかな場所だった。赤ん坊は、お母さん以外の大人たちにも見守られながら、すくすくと育っていくのだろう。

    道端の赤ん坊 | 写真とエッセイ by awazo.com
  • ヨーヨーを巡る鼎談 | 写真とエッセイ by awazo.com

    ふたりの男の子とひとりの女の子が壁際に立っていた。戦隊物の図柄のTシャツを着た男の子の手にはヨーヨーが握られてる。どうやら三人でヨーヨーについて鼎談しているようだ。 眼鏡を掛けた男の子は渋い顔をしながらヨーヨーを持っている男の子を見ている。なんだか、眼鏡の男の子はちょっと怒っていて、友達を責め立てているようかのようだ。そのヨーヨーに何か問題があるようだった。通りがかりの僕には何が問題なのかは分からない。いずれにせよ、三人はカメラを抱えて近くに立っている僕に気を払うことはなかった。

    ヨーヨーを巡る鼎談 | 写真とエッセイ by awazo.com
  • バイクが混雑した淡水の道の真ん中を我が物顔で走っていた | 写真とエッセイ by awazo.com

    お店が多く軒を連ねている通りにやって来た。ここは淡水の目抜き通りのようだ。とても賑わっていて、多くの人が通りを闊歩している。八百屋や肉屋が多いから、材を買い求めにやってきた人が多いようだ。 道を忙しく行き来しているのは歩行者だけではなく、多くのバイクも走っていた。バイクで買い出しに来る人も多いようだ。幅があるとはいえ、道は歩行者とバイクが入り乱れて混雑していた。見たところ、バイクに乗っている人の方が優勢のようで、道の真ん中を我が物顔で走っていた。

    バイクが混雑した淡水の道の真ん中を我が物顔で走っていた | 写真とエッセイ by awazo.com
  • 腕を上げて歩く中正紀念堂の衛兵 | 写真とエッセイ by awazo.com

    中正紀念堂ではちょうど衛兵交代が行われていた。新たな衛兵がやって来て交代を終えると、さっきまでじっと中正紀念堂の中で静止していた衛兵たちが外へ向かって歩き出す。片手に銃を担いながら、腕を同じリズムで上下させながら行進していた。 任務を終えつつあるとはいえ、衛兵の表情は固く無表情のままだ。僕のすぐ脇を通り過ぎる時も一眼レフカメラを構えている僕には目をくれることはなかった。事務所に戻るまでが仕事なのだろう。このような姿を見ていると校長先生の話を思い出した。「家に帰るまでが遠足です。」

    腕を上げて歩く中正紀念堂の衛兵 | 写真とエッセイ by awazo.com
  • 厨房で料理する男とテーブルで喰らう家族 | 写真とエッセイ by awazo.com

    市場の中を徘徊していると、一軒の堂があった。厨房の様子が外からでもよく見える。帽子を被った料理人が厨房でちょうど調理している。脇にあるテーブルの上には沢山のお皿やら鍋やらが散らかっていた。料理人は忙しくて片付ける暇なんてないのだろう。 後ろの方のテーブルでは家族連れが事してるのも見える。べる人と調理する人が同時に見えると、なんだか見てはいけない舞台裏を見てしまったかのような気がして、ちょっと面白かった。

    厨房で料理する男とテーブルで喰らう家族 | 写真とエッセイ by awazo.com
  • 中正紀念堂の階段を登ってくる衛兵のヘルメットはピカピカに磨かれていた | 写真とエッセイ by awazo.com

    台北にある中正紀念堂の周囲をウロウロとしているうちに衛兵交代の時間になった。ここには蒋介石の像しかないのに衛兵がいるのだ。そして、一時間ごとに行われる衛兵交代は台湾観光の目玉のひとつになっている。しばらくすると、どこからともなく三人の衛兵が現れて、中正紀念堂の入り口へ繋がる階段を登ってきていた。三人のヘルメットはピカピカに磨かれていて、向こうに正門牌楼が見えた。 お揃いの金属製のヘルメットを被った衛兵たちは、一糸乱れぬ歩調でどんどん進んでくる。迷いの類は一切感じられない。まるで自意識や感情の一切ないロボットのようだ。僕の前に差し掛かっても、もちろん僕になんて一瞥をくれることはない。瞬く間に僕の目を横切って、仲間の衛兵が待っている紀念堂の中へと入っていったのだった。

    中正紀念堂の階段を登ってくる衛兵のヘルメットはピカピカに磨かれていた | 写真とエッセイ by awazo.com
  • 精悍な犬 | 写真とエッセイ by awazo.com

    路地を歩いていると、一匹の犬が道端にいた。青い服を着せられて、精悍な顔付きをしている。可愛らしい服を着せられているのとは裏腹に凛々しい雰囲気を持った犬だった。近づいていっても、僕に吠えることもなければ、一瞥することもない。背筋を伸ばしたまま、遠くの方を見つめ続けている。 どうやら僕には全く興味が湧かないようだ。最初は、飼い主が来るのを見ているのかと思ったのだけれど、そうと思しき人はいつまでたってもやって来ない。この犬は何をじっと見ていたのだろうか。

    精悍な犬 | 写真とエッセイ by awazo.com