わたしは最近、現在の金融危機の中でITが果たしてきた役割についてコラムを書いた。このコラムの内容を要約すると、次のようになる。「前代未聞にも、高価な教育を受けた多くの優秀な経営者が、ITに多大な費用を投資したにもかかわらず、自分の会社の財務的健全性をまるで分かっていなかった」 このコラムには多くの反響があった。それらは次のように要約できる。「あなたは本当に、誰か1人でも、今問題になっているいかさまを隠すのではなく、明るみに出すコンピュータシステムを開発するという、波風を立てるようなことをすると思ったのか」 なるほど。わたしが「少なくとも何人かの経営者は、普通の人のために立ち上がるだろう」と考えたのは間違いだったということだろう。 いずれにしても、政府は、金融機関という馬が納屋から出て行って随分たった後で、ようやく戸締まりを厳重にしようとしている。次に何が起こるのか。わたしは以下のように予想
出版業界は、不況なのでしょうか? 不況とは何か 「出版不況」という言葉があります。この言葉は、出版業界の現状を端的に現した言葉として、様々な場所で用いられています。このブログでも度々使ってきました。全く関係ありませんが、シュッパンフキョーは六神合体ゴッド取次ダンボーの宿敵です。 私は、この「出版不況」という言葉に違和感を感じています。なぜなら、終わりの見えない不況は、不況ではないからです。 不況とは、上下を繰り返す景気の波の一部分を表す言葉です。特に「上がって下がってまた上がる」の波の流れの中の「下がって」の部分になります。 不況は波の一部分であるという事をを前提にすると、現状を不況と呼ぶには、 以前より景気が悪い(上がって下がった) 将来的に景気が良くなる可能性がある(下がってまた上がる) という二つの条件を満たさなければなりません。 出版業界は不況ではない 私の勝手な考えですが、出版業
真木蔵人「BLACK BOOK」(コアマガジン)第二章 子供と暮らし P.049より引用。 (注:ヒルズの人たちに関しての文章の後)そのシャンパン一本で、子供たちにチューチュージュースを二百本ぐらい買ってやれ。ニセセレブはシャンパンを一人で飲み干して、キャビアは一人で食っちまう。でも子供達はチューチューの半分を友達にあげんだよ。そんで「うわぁー!」ってみんな遊び始めんのさ。それがホントのセレブっていうんだよ。持ってないやつが隣にいたら可哀想だし、一緒に分かち合いたいし。だからフィリックスのガムも、パピコも半分に割れるようになってんだ、あげられるように。一人で楽しむんじゃなく、友達を作るためなんだ。十円のあんな小っちゃなものだけど、子供の気持ちを大事にするお菓子さ。ピュアな感覚で「やるよ、ユー」って。一人で食うのはファックなんだ。あのお菓子は、すげえ世の中に大切だよ。 と、真木蔵人が言ってい
n-yujiさんが「文字ツメ」と「オプティカルカーニング」について。というタイトルで言及されていることについて、書籍組版が主なのであまりツメは使用しないが、持論を少し(反論ではありませんよ、念のため)。 (末尾に参考pdfダウンロード有り) あちこちでやたら推奨されている文字ツメは補助的な機能であるとする意見には大賛成。 InDesignの%で指定する文字ツメ機能は図を見てもらえば一目瞭然だが、 文字ツメ0%の際のアキを100%とした場合に、そのアキを何%ツメルかということでしかない。 私の感覚ではこんなものをツメ打ちなどと言うたらアキマセン。 フォントによってはメトリクスでは詰まらないことも多いのでそれも使用しない*1。プロポーショナルメトリクスではややツマリ過ぎが気になる。 ※この辺りの考え方は(フォントに依ることもあり)変わってきているのではあるが……フォントによって適用するカーニン
昨日のエントリ(Mac OS Xのリッチテキストの扱いに関する問題)では「InDesignでコピーしたテキストをJedit Xにペーストしたときの文字化け」に触れなかったので、今回は件の14文字について、アプリケーション間のコピー&ペーストにおける挙動をやや網羅的に調べてみた。その結果が、下の表。 表のタテがテキストをコピーした側、ヨコがペーストされる側のアプリケーション(とモード)。文字が化けることなくペーストできた場合、空欄とした。A、B、Cは異なる化け方のパターンを示す。 下図の4つのブロックのうち、いちばん上がオリジナルの(コピー元の)テキスト。A、B、Cでは、(見た目だけではわからないものもあるので)化けている文字を赤色で示した。 Aパターンが、昨日のエントリで言及したもの。「Mac側」の7文字が「Win側」の7文字に化ける。昨日はリッチテキストのみに見られる現象として扱ったが、
ソニーとパナソニックが、事実上電子書籍ビジネスから撤退するそうである。 コンテンツと電子書籍端末も絡むビジネスなだけに、卵が先か鶏が先か的なサイクルが行き詰まったということだろう。 端末に関しては、やはり4万円というのは高すぎる。例えば「いっぺんに4万円分本を買う」という経験をした人が世の中にどれだけいるだろうか、という話にも繋がるだろう。 本というのは、ある意味小分けされているから買いやすいものであって、いきなり百科事典や文学全集を買うというのは、本を買うというのではなくもはや別の買い物である。そのへんの値頃感が合わなかった、というのがハードウェア側の問題。 米国の端末もそれぐらいするだろ、という指摘もあるだろうが、それ、アメリカ人は本も読まないバカだと思ってないか(笑)。米国人は、結構本を読む。というか、テキスト情報がものすごい数揃っている。特に専門家、プロフェッショナル向けの解説書な
すくらむ国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。 「これはもう長期の“内戦”状態といってもよいのではないか。ただし、眼には見えないだけの…」という書き出しで始まる「不可視の内戦」と題したコラムを、作家の辺見庸さんが月刊『現代』8月号(講談社)に寄せています。 日本の自殺者が10年連続で3万人を上回り、30数万人もの人々がみずから命を絶っている状況に対して、辺見さんは、「これがどれほどものすごい数字かは、イラク戦争とそれにつづく内戦による市民の犠牲者数とくらべてみればわかる。米英の非政府組織イラク・ボディーカウントの発表によると、イラク民間人の死者数は2003年の開戦以来、ことし6月までの5年間に最多推計で9万2千数百人である。酸鼻をきわめるイラクの戦闘にまきこまれて非情にも殺される人々よりも、平和国家とされる日本でみずか
こんにちは!毎日実に夏いですね! おかげでビアーがはかどって困っちゃうアタイです!ほんとはのみたくないの!ほんとだよ!!!!!(ジョッキを冷やしながら) さて、先週の金曜日にいやらしい男の人たちやアコガレの女の人やハッチャケた女の人に遊んでもらったので、ちょううれし楽しくて、ダイエットどこへやら朝までお酒をガブガブ飲んでしまったので翌土曜日はさすがに自重すべ…と反省しまんた。 これは運動がてら散歩にでもでっかな!とおそとでたら、あの猛暑でしょ〜〜!!!! んで、いなかだから、休憩するにもこじゃれたキャッフェとかないでしょ〜〜〜!!!! あるっていったらファミリー焼肉高砂ぐらいしかないでしょ〜〜〜〜!!!! したら食べるしかないしビアーも飲むしかないよ!ちょうおいしかった!!!!!! ウッカリ夕暮れご飯時だったので結構混んでる待合室で「一名様でお待ちの原田様———!!!!!」っていわれたのチ
474 水先案名無い人 sage 2007/06/21(木) 03:39:01 ID:gGU3P5gL0 ある大学でこんな授業があったという。 「クイズの時間だ」教授はそう言って、大きな壺を取り出し教壇に置いた。 その壺に、彼は一つ一つ岩を詰めた。壺がいっぱいになるまで岩を詰めて、彼は学生に聞いた。 「この壺は満杯か?」教室中の学生が「はい」と答えた。 「本当に?」そう言いながら教授は、教壇の下からバケツいっぱいの砂利をとり出した。 そしてじゃりを壺の中に流し込み、壺を振りながら、岩と岩の間を砂利で埋めていく。 そしてもう一度聞いた。 「この壺は満杯か?」学生は答えられない。 一人の生徒が「多分違うだろう」と答えた。 教授は「そうだ」と笑い、今度は教壇の陰から砂の入ったバケツを取り出した。 それを岩と砂利の隙間に流し込んだ後、三度目の質問を投げかけた。 「この壺はこれでいっぱいになったか?
オープンエンドは19日、Mac版Adobe InDesignのXML組版を支援する「OpenPublisher」の無償ダウンロードの開始を発表した。同ソフトは、WordデータをInDesign向けXMLに変換する自動組版ソフトで、すでに公開されているWindows版「OpenPublisher」のMac版となる。なお、今回公開されたMac版では、現在公開されているWindows版のバージョン2を初期バージョンとしている。 「OpenPublisher」メインメニュー Wordデータを自動組版 同ソフトは、Wordに付けられた"大見出し"、"本文"などのスタイル名を手がかりにInDesign向けのXMLデータを生成するという。Word上で指定された、上付き下付き、ルビ、アンダーライン、文字サイズなどのインラインタグにも対応し、精度の高いXML生成を実現している点が特徴のひとつだとしている。
ここ一週間、たくさんの日本の若い人たちと話した。JTPAツアー、九州大学ツアー、そして昨日のLingrイベント。それでつくづく思ったこと。もう前にも一度言ったことだし、当たり前のことだし、言わなくても伝わっているだろうとふと思っても、しつこく言おうと。なぜなら、僕が考えていることと正反対の言葉を、日本の大人たちから皆はシャワーのように浴び続けているし、僕がこうあるべきと思うことと正反対の経験を日々せざるを得ない状況にある、ということがよくわかったから。 二十歳にもなれば、その人のすべてはもう顕れている。その自分の良いところを見つけるには、自分の直感を信じ(つまり自分を信じるということ)、自分が好きだと思える「正のエネルギー」が出る対象を大切にし、その対象を少しずつでも押し広げていく努力を徹底的にするべきだ。そういう行動の中から生まれる他者との出会いから、新しい経験を積んでいけば、自然に社会
この一言で配送料はタダになる@ヨドバシカメラ のasami81さんが、便利なテクニックをブログに書いたところ、反論がかかれていて、考えさせられる内容でした。 必要なものを買うときには、それだけのお金が出ていくことを覚悟すべきだ。欲しいカメラが三万円だったら、三万円貯まってから買う。配送料が必要なら、しっかりと払う。当り前の話だけれど、配送料を払えば配送してもらえる。ドブに投げ捨てているのではない。あくまで「対価」として代金を支払う以上、店と客は対等な立場であり、どちらが強者でも弱者でもない。金銭を叩きつけて品物をぶん取るわけではないのだ。 ヤマダ電機とid:asami81氏の違いを知りたい 意見がいろいろな方向から出てくるのがインターネットのいいところだなあ、と思いつつ、せっかくなので、自分の意見も書いてみる。あまり二人のエントリーとは関係ありません。 本を新品で買う たとえば
われわれが見ていないあいだ、高圧送電塔たちは送電線を使ってこんなことをしていた!! reddit で拾ったネタです。happytoast.co.uk の作品らしい。
今更だが、先日の授業を受けた後で先日の秋葉原の事件に、犯人の直接的暴力以外の暴力はなかったのか、考えてみた。 僕は高校の時に10-FEETをよく聞いていて、最近は伊集院光のラジオばっかり聞いている。はてなで日記を書いているし、Twitterのコミュニティにも毎日顔を出している。何故これらを僕が好んでいるのかというと、今の日本社会には確実にないものが共通してここにはあって、とても居心地が良いからだ。 現在の日本社会はネガティブを肯定しない。逃げることは醜いことだし、耐えることこそが美徳とされてきた。人が堕ちて行くのは努力が足りないからで、日本から堕ちないためには努力を怠っては行けない。彼女なんか居て当たり前で、大学生はもれなく楽しんでいる奴らばかりだ。ため息はついてはならない、ポジティブな人間でなければならない。 これは本当に息苦しい。だから僕は伊集院のラジオを聞き、はてなで日記を書く。 浪
湘南つれづれ 古本屋引退のその後 終世紀 -詩も毎日更新 goo BLOG https://blog.goo.ne.jp/kitano_tabibito 雨宮処凛と佐高信の異色の組み合わせの対談集が出たので読んでみた。雨宮は写真で見た目には少し年食っているアキバのメイドという格好をしているが、れっきとした右翼だ。佐高は左翼文化人だから、その両者の年齢も離れているまったくの別物を合わせたというのは、出版社の意図なのだろう。意外性が本に手を伸ばさせる。 雨宮の本は前にも読んだ。宮台真司などの現代の若者人類学ともいうべく現象を説いてみせる若者のカリスマの書いたものは、非常に興味があるところ。 小林よしのりは「おぼっちゃまくん」でやめておけばよかったのだが、どこからあんな過激に右傾化したものか。その「戦争論」を取り上げて、現代のワーキングプアの若者を中心に戦争待望論が出ているのだとか。秋葉原でナイ
小野さんの記事を読んで少し悪乗りを反省した。けれどもIT業界の人材不足って、人材育成とか学生へのPRで解決できるのだろうか。僕が西垣氏の発言を読んでムカッときたのは、長期雇用を前提に若い時分は下働きに甘んじろというが、それはあまりに若手の現状認識や、いまどきのIT業界の平均像からかけ離れているのではないか、ということだ。 IT業界に限らず年功序列、長期雇用が成り立っているのは、下請け構造の上部に位置する一握りの大企業に過ぎない。彼らの高給と安定を支えるために、雇用は安定せず、人材開発のための投資もされず使い捨てられる技術者が少なからずいることの問題は、当のIPAがレポートしている。そして人材が行き渡っていないのは、元請けの大企業ではなく、そういった中小の下請け企業ではないか。 そして膨大な数の「業務知識に精通し、かつ、大規模システムをチームワークで作れる人材」を業界が欲する背景に、元請け企
ネタ アマ:人間的成長を求め続けていることを言い訳に仕事をしないプロ:現状がどのようなものであるかを認識・把握し、その中で仕事を行う アマ:根拠のない自信と誇りに満ちあふれているプロ:ぐちっぽいが仕事はこなす アマ:常に明確な目標を指向することが目的化しているプロ:目標が漠然としているように見えるが、目の前の仕事はきっちりこなす アマ:他人の幸せに役立っていると信じてしまうプロ:自分が傷つく事は回避する。結果としてそれが仕事をする上で最善ならば。 アマ:闇雲に可能性に挑戦し続ける。プロ:経験を生かし、次のステップを見極める。 アマ:根拠が無くても思い信じ込むことができるプロ:根拠が無いものは信じないことからスタートする アマ:自己訓練を習慣化し目的化するプロ:気まぐれであっても納期に結果を出す アマ:時間を有効に習慣化することが目的化されるプロ:時間の観念がなくても結果を出す アマ:成功し
考え方はいろいろあって、まず「マルクスの思想は現代経済学・ゲーム理論と整合的である」という大前提から出発する。そうするとここで「だからマルクスも再読に堪える」という考え方も出てくれば、逆に「だったらマルクスイラネ」という考え方も出る。この違いはどちらが正しいか、という問題ではない。要はそれぞれの受け手の側での事情の違いである。マルクスを含めた「思想」によりなじみの深い人文系インテリにとって「だからマルクスも再読jに堪える」という結論には十分に意味がある。こうした層にとってはマルクスと併せ読むことによって、現代経済学・ゲーム理論の理解がはかどる可能性があるからだ。 ただそれだけで済ますわけにもいかない。 山形の場合も「だったらマルクスイラネ」という結論は、何の気なしに出されているわけではない。マルクスには激烈な副作用があり、その副作用を勘案するならば、なくてすませられるなら敬して遠ざけるに越
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く