ソーシャルメディアやネット検索サービスのアルゴリズム(プログラム)によって、ユーザーは自分の好みの情報にばかり接するようになり、視野がどんどん狭まっていく――。 情報のフィルターのバブル(泡)の中に閉じ込められてしまう「フィルターバブル」の問題について、科学誌「サイエンス」に興味深い論文が発表された。 論文によれば、「フィルターバブル」は、ソーシャルメディアのアルゴリズムよりも、むしろそのユーザーの人間関係と本人の志向に大きく起因するのだという。 注目を集めたのは、その論文の3人の執筆者たち。いずれもフェイスブックの研究者だったのだ。 「フィルターバブル」の提唱者で、バイラルメディア「アップワージー」共同創業者のイーライ・パリサーさんも、「そもそもこの研究には再現性がない」と疑問の声を上げている。 ●サイエンスの論文 フェイスブックの論文と言うと、まず思い浮かぶのは、ほぼ1年前、同社のデー
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