今年のアカデミー賞で最多6部門を受賞した「マッドマックス 怒りのデス・ロード」。撮影したフィルムは480時間分に及んだ。そのうちの478時間分を捨てた編集担当、独特の世界観を具現化した美術・装置担当、爆音と繊細な音を調和させた録音担当と、大作を傑作へと昇華させた原動力は、難航を極めた製作過程でもへこたれなかったスタッフの力だった。 【過酷を極めた「マッドマックス 怒りのデスロード」の撮影現場、キャストとスタッフの苦労を示す画像集】 2月28日夜(米国時間)、第88回アカデミー賞授賞式が開催され、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」が衣装デザイン賞、美術賞、メイク・ヘアスタイリング賞、編集賞、音響編集賞、録音賞の最多6部門を受賞した。派手なバトルと演出に目を奪われがちだが、細部にまでこだわり抜かれた会心の作品であることが証明されたと言ってよいだろう。 「マッドマックス 怒りのデス・ロード