SEA関西プロセス分科会であったScrumワークショップに参加しました。アジャイル開発プロセスであるScrumには、以前から興味がありました。しかし、かつてのCMMブームのトラウマから少し不安がありました。それは 「スクラムは敵か味方か?」 ということです。アジャイルの目指すものは大いに賛同できるものですし、合理的であると考えていました。しかし、スクラムが普及し、組織的な導入が増えるにつれて、「本当に大丈夫なのか?」とおぼろげな不安を抱いていました。 しかし今回のワークショップに参加して、その疑問は氷解しました。 <CMMブームのトラウマ> 敵か味方かという不安は、1990年代半ばにCMMが普及しだした頃にも感じていたことです。それまでのソフトウェア工学の成果を集大成し、組織の成熟していく道を示したCMMについて、ソフトウェア工学を学んだ人間として、必ずしも反対するものではありませんでした