鳩山由紀夫元首相は25日、NPO法人が札幌市内で開いた北方領土問題などに関するパネルディスカッションで、「今日をもって民主党員であることから離れ、自由に活動したい」と述べ、離党の意向を示した。 24日の党大会で示された衆院選の総括や党綱領について問われ、述べた。「昔の民主党とはあまりにもかけ離れたという印象を強く感じている。別行動をしていきたい」とも述べた。 党関係者によると、離党届はまだ提出していないとみられる。鳩山氏はパネルディスカッション後、記者団の質問には応じず会場を後にした。 衆院選北海道9区で9選を目指していた鳩山氏は昨年、党の方針に反対して政界引退を表明。現在は「東アジア共同体研究所(仮称)」の設立準備中で、「研究所で活動するにあたって、政党に偏らない方がいい」とも話した。【円谷美晶】