アサヒとキリンの首位攻防、5月にも天王山〜“協賛金”の戦いから“提案力”の勝負へ (永井 隆=ジャーナリスト) ゴールデンウイークを迎え、今年もビール商戦が本格化してきた。 最大の焦点は、業界トップのアサヒビールと2位キリンビールとの首位攻防戦だ。今年はアサヒの主力商品「スーパードライ」発売20周年に当たる。キリンにとっては創業100周年、7月からは純粋持ち株会社制に移行する年である。 キリンは3月20日、「一番搾り以来、17年ぶりとなるビールの大型商品」(三宅占二常務執行役員・国内酒類カンパニー社長)と位置づけるザ・ゴールドを発売した。キリンの加藤壹康社長も「ザ・ゴールドは順調。20代の消費者への新しい価値の提案」と胸を張る。年内800万箱(1箱は大瓶20本=12.66リットル)の目標に対し、3月中に160万箱を販売。4月16日には190万箱とした。 これに対してアサヒ幹部は「