先日、植田総裁が金利を引き上げたことで株式市場が大混乱に陥った。金融政策は株式市場や株式市場を見て金利操作しているわけではないのだから、直接的に植田総裁に非があるとは言うつもりないけれども、株式市場がそのニュースによる反応を示していると考えると適切な対応ではなかったのは間違いないだろう。 植田総裁によれば今回の利上げは「物価の上振れリスクに少し早めの対処を行った」ことによるそうだ。昔からそうだが日銀は引き締めだけは対処が素早い。2%のインフレ目標を掲げているのだから上下1%は想定の範囲内だと思うがなぜか2.2%程度で利上げの判断を行っている。だったら3%を上回っている昨年に利上げの判断をしなかったのはなぜなのか。 今回のエントリの趣旨だけれど、例によって日銀批判をしようというつもりはない。今回取り上げたのは、このことがビジネスやプロジェクトにも通底する話題なのではないか、と思ったからだ。