携帯事業を強化したフェイスブックなど3社が増収増益となる一方、アップルは10年ぶりの減益となった。携帯端末の普及で、激変する市場ニーズへの対応が必要な上、新興国の競合企業の台頭も競争を一段と加速させている。 ◆予想上回る成長◆ インターネット交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブックが1日発表した13年1~3月期決算は増収増益だった。強化していた携帯端末向けの広告収入が伸びたのが主因だ。マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は同日の電話会見で「コミュニティーはこんなに早く成長するのかと驚く。6億5000万人が毎日フェイスブックを利用する」と強調した。 昨年5月に新規株式公開をしてから1年。上場直後から株価が急落するなど、成長性を疑問視する声もあったが、今回の売上高は市場予想を上回った。 ◆差別化困難に◆ 一方、米アップルは高成長を続けてきた成長神話にかげりが出てきた。総額1000