衆院憲法審査会は12日、施行75年となった3日の憲法記念日後、初の審議を行った。自民党はロシアによるウクライナ侵攻に絡め、安全保障環境が厳しくなっているとして9条改憲の必要性を主張。これに対し、立憲民主党は「9条改正ありきには断固反対する」と反発した。 自民の新藤義孝氏はウクライナ情勢を引き合いに「対岸の火事ではなく、国の防衛体制充実は喫緊の課題だ」と指摘。「ここまで整備を進めている自衛隊が憲法に位置付けられておらず、国防に関する規定も憲法にないのはおよそ不自然」と強調し、党改憲案に盛り込んでいる自衛隊の9条明記を訴えた。