大きな怪我や病気を患って手術や入院を経験したことがある人もいることだろう。そんなときに実感するのが医者の凄さではないだろうか。患者にとって彼らは、人生における数少ない、文字通りの「命の恩人」である。だが医者にとっては、患者というのは大勢いるものだ。 そんななか、いま海外では、ある医師がすでに亡くなってしまった患者の遺族へ宛てて書いた手紙が大きな反響を呼んでいる。おそらく彼は、一日に何人もの患者の対応をし、これまでに何度も人間の死を目の当たりにしてきたであろう。それにもかかわらず、この医師がいまは亡きたった一人の患者とその遺族を想って書いた手紙に、多くの人が心打たれているのだ。 手紙は、乳がんで亡くなったある女性の夫宛てに書かれたもの。夫婦の息子が、この出来事をソーシャルニュースサイトRedditに投稿したことからネット上で広まった。女性は亡くなる直前に、呼吸困難のため緊急で病院へ運ばれたそ